#練ること

色が変わるか、分からない…

それでも、

いや、

《だからこそ》、

私は練るのだ。

願っているだけでは
願いは叶わない。
言葉にしただけでは
願いは叶わない。


色は変わらないのだ。
あなたが、
練らなければ…

僕が練っても、色はもう変わらない。

・・・
だから、今度は

あなたが練る番なのだ。

あなたには

練ることも

練らないことも

許可されていない。

練ったら練ったで

練らなかったら練らなかったで

責められる

宿命なのだ。

ご飯にする？
お風呂にする？
それとも…

勝手に決めればいい。

しかし実際、あなたには選ぶ権利はない。

あなたが練るのは、ねるねるねるね…

これだけは、確定しているのだ。

練りやめる決断ができない者は

永遠に練り続けるだろう。

色が変わらなくなった

ねるねるねるねを…

練った人にしか

分からない

苦しみが

あるのだ。

練った人にしか

分からない

悲しみが

あるのだ。

色に安住する者に、ねるねるねるねを練る資格はない。

練ることを選んだからには、色の変化を受け入れなければならないのだ。

ねるねるねるねがなければ

あの人と出会わなかった。

それが幸運だったのか、

あるいは、不運だったのか。

それは、練ってみなければ、

わからないのだ。

練ることを諦めた者には

色を欲しがる権利はあっても

色を語る資格は



ないのだ。

早めに寝るということは

早めに練るという

ことなのだ。

先生は私に
諦めるな、と言いました。
しかし、私は知っていました。
先生は
そんなことを言う資格がある
人間ではない、と。
先生は
ねるねるねるねを
練ることを
とっくの昔に
諦めてしまった
人間だと
いうことを。

眠る勇気と

練る勇気。

似ているようで

違うのだ。

練り始めた以上

飽きてしまっても

最後まで練りきらなければ

ならない。

あなたは承知の上で

練り始めた

はずなのだ。

たしかに、私は

ねるねるねるねを買った。

しかし、

練るとは言っていないのだ。