#翼

半分の翼が壊れた僕ら

互いの翼を合わせたら

一緒に飛べるだろうか

鳥のように翼があれば
君のもとへ飛んで行けるのに

ねぇ
あの鳥のように

白く希望に溢れ
何処までも飛べる
翼を僕に

君の翼にはなれなくても

翼になれるまでの伏線に

なれたらそれだけでいい

日の暮れた公園で遊ぶ
君　と　僕
地面にお絵かきして笑う
君の背中には　純白の羽根
僕の背中には　白と黒の混じる羽根
それでも　僕たちは手をつなぎ
お互いを一番に好きだった

いつしか君は公園に現れなくなった
僕には泣くことしかできなかった
それでも君を探して毎日通った

月日は流れ
僕たちはもう子どもじゃなくなった
僕の前に現れた君の背中には
真っ白な美しい翼　光を纏う君
もう　近づけない
僕には美しい翼も
君の隣に立てるだけの力もない
まぶしい君をそっと
想い続けよう　ずっと　ずっと…

上昇気流に乗って

この想い 遥か遠くの

生命線へ続け そして繋ぐ

合言葉は「青空だけ見ていこう」

ぼろぼろになった翼は

君の薬で癒されなおったよ。

私の心も比例して

候鳥の様な君 留鳥ままの僕

何処が違うんだろう 何十年考えても

導き出す事が出来なかった

君の瞳には

どんな昊天が映っているのだろう

鳥が　　翼を　広げて

遥か　　彼方に　飛んでゆく

その　姿を　眺めながら　　人は　ふと

鳥を　羨ましく　思ってしまう　　それは

人が　どんなに　求めても

持つことの　叶わない

《翼》という　　美しいものに　　つい

憧れて　しまうから　なのでしょう

人は　誰しも

自分に　無いものを　　欲しがるのでしょう

弱った心では翼だって沈んでしまう

折れる前に新しい翼をくれませんか

飛べなくなるまで力を使い果たしたね

僕では君の翼にはなれないのだろうか

始まりの場所では

翼が生えていなくても

終わりが近づく頃には

大きな立派な翼が生えている

そう信じて 今を歩く

羽ばたきに必要な翼がなくとも

空に描いた虹は消えないよ

僕は夢へと羽ばたく翼は生えてないみたいだ

しなやかに羽ばたく
それぞれの価値観で

誰のためでもなく
自分のためだけでなく

新しい空は
新しい翼が必要

過去の苦しみは
過去の空の下

新しい時は
新しい心で
　　　　　かほ