#舞う

生きる事に意味があるのなら
僕は知りたくて

「美しく咲いてひらひら散って
土に還るだけさ」

＿＿花は答えた


いつか空に還る日まで生きる事

それが、僕の生きる意味

行き交う景色に

戸惑い分からなくなる

さっきまであったものに

囚われて抜け出せない

わからないまま踊る

水中からでてきた人魚のように舞う

そんな自分になりたくて

そんな自分になった気がして

抜け出そうとして

出来なかった

綺麗で広大な海だと思っていたそこは、

深く汚い沼だった

舞い散る夜桜を見つめ
月に照らされ
ずっとこのままで

澄み切った青空

この空の向こう側にいる

誰より会いたい愛おしい人

あの日の約束を叶えるために

翼を生やして空を舞った













成瀬 蒼月

「蒼空に染まる手」

蝶が咲き

花が舞う


君は笑って

今は棺の中

*タグ紹介*

＃桜色に染まる恋

＃春風がとどけた君の微笑み

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風に舞う夢見草 染めて空は薄紅色

残るきみの香り 夢にまで見た微笑み

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解釈、使用自由です。

使ってください。

春に花びらに込めた“好き”

花時雨に舞って水に流れて

想いの蕾は増えて華が揺れて

花時に言い出せないままの恋

逢いたいと

想う季節の

美しさ


嫌われは

しないかと

震える思いは

若葉のしずく


揺れて惑う心は

乙女に戻る



雨水に舞う

笹舟のように


こんなにも

強く心を

ゆさぶるのは

いったい

どなたかしら？






フランソワ





*

あなたのところに

綿毛と共に飛んでゆきたい


そのくらい、君に会いたい

そのくらい、君が好き

水飛沫が舞って

ﾎｺﾛ
君の顔は綻んで


僕の心は高鳴って

地に舞って

なお麗しき

さくらかな


春は　夢々

散るも　夢々



……………………………………………



散り敷いて

風に舞う

さくらのはなびらもまた

なんと、色褪せずに

麗しいことでしょう



人生という

春を生きているのも

儚い夢ならば


舞い散ってしまうのも

また

美しい夢でしょう



私にとって

すべては

夢まぼろしなのですよ






フランソワ




*

「好き」と言った私に
『はい』と巫山戯る君

これは、ある冬の本当の話
空に舞う花吹雪と共に咲く恋の物語

黒いドレスを身にまとった

あなたが舞う。

あなたの透き通る白い肌に

それは相対の様に黒く

僕の野性を掻き立てる。

あなたが舞うたび

黒いドレスは艶やかに光り

裾から見える足はすらりと細い。

時折見せる哀しそうな表情に

抱き絞めたくなる衝動を抑え

ただ、舞うあなたをみていよう。

蝶々は

ひらひら舞っていました

ずっと独りで


幻の対の蝶の姿を

目をつむって

思い浮かべて


いつも、いっしょに

いるように


呼べば、応える

幻の幸せの中


蝶々は、舞って舞って

幸せでいました



鏡のように美しい

池の上に来た時に


ふと、池に映った自分の姿を

恋しい対の蝶と思い込み


胸ときめかせて

一直線に……

水面へ


冷たい水が

蝶々の羽を捉えました


もがいても、もがいても

水からは、逃れられず

力尽きてゆきました


もう、沈みかけていた頃に

通りがかった優しい人が

蝶々を、水からすくい上げ

そっと

助けてくれました


蝶々に

もう飛ぶ力は

ありませんでしたが

夢の中では

ずっと

対の蝶と舞っていました

しあわせよ…と

ささやきながら



蝶々が

もう、力尽きてしまおうかと

いう時に



死なないでね、と

そっと

撫でてもらいました




あなたは

だあれ？


よく見えないの

あなたは

いったい、だあれ？


もう一度

声を聞かせて





フランソワ




*

少女は宙を舞った

勢いよく、車道に飛び出し

車に跳ねられた

宙を舞いながら、少女は

走馬燈を視た

沢山の記憶

沢山の感情

憎しみ、怒り、苛立ち、殺意

全てが暗くて、黒かった

少女は思った

ゆっくり宙を舞いながら

「こんな終わり方も悪くない」

と

少女の意識はゆっくりと

暗闇の中に吸い込まれていった