#落ち葉

またひとり、またひとり

ひらひらと
その命が散っていく

まるで落ち葉のように

ひらりひらり、枯葉が舞う

覆い隠された路の果て

君のいない此の世に

何を追って来たのやら

　　積み重なるたびに辛くて

　　　　　積み重なるたびに楽しくて

　　　　　　　　積み重なるたびに“幸せ”

落ち葉がひらひら落ちるように

君への気持ちも誰にも気づかれないまま
落ちていく...



そしてもうすぐ寒い冬が訪れる
心が冷えていくようだよ

君を想ってた時は
君に初めて恋した季節の
暖かい夏のようだったのに

常に持ち歩く一冊の本が存在する

其れは始まりが有るのだが

結末が無い小説 そう

之は僕らで描いていく物語だった

君との想い出

1枚、2枚、3枚

陽に透かせたら

あの頃の本音を

知れる気がして

想いも思いも

崩れてしまう気がして

別れの予兆を感じさせるこの季節

先に別れた落ち葉が鳴らす乾いた音

この情景だけで、今の予感だけで

物語一章分、書けてしまうね

人の別れの季節は

自然界のそれよりワンテンポ遅れている

風に舞う片割れが言いたげな言の葉

雨が傘を打ち付ける

地面には

色づいた

イチョウの落ち葉が

季節は

巡り巡られて

ひらりひらりと落ちていく

ふらりふらりと堕ちていく

落ちた先で映えたのなら

私の舞台はそこなのよ

落ちても堕ちても、終わらない

落ちても堕ちても、終わらせない

振り積もった気持ちが

二度と舞うことのない様に

雨を降らせて湿らせて

空から一番遠い所で

燻りながら朽ちていく

新たな芽生えの養分となる様

心を枯れた破片で埋めよう

落ち葉の上を歩くと
かさかさって音がした
もうこんな季節なのかって
少しだけ寂しくなった

落 ち 葉 の 上 歩 い て る と

落 ち 葉 踏 む じ ゃ ん ？

そ の 時 に 鳴 る 音

結 構 好 き 。

僕らの世界は

どこまでも

いつまでも

無くならないって思ってた


いつも抱き合って

いつも一緒に泣いて笑って

このままこの時間が止まればいいのにって

思ってたのに


君は

あの紅葉した葉のように

ゆっくり、ゆっくり

散ってゆく

僕は何もできなくて

助けられなくて

君の葉が落ちるまでに

君を幸せに出来なくて

"ごめんね""ごめんね"って

泣いたって


君が戻ってくる保証は

どこにもないから＿｡

落ちたら役目は終わり？

…いや、そんな事は無い。

土の上で
だんだんと細かくなって

そうしていずれは
土になって、

育った
あの木の根っこを
支えるんだ

秋が運んだ



落ち葉の山



押し合い圧し合い



隙間を隠して



寒さを凌ぐ






♡♡