︎︎ ︎︎︎︎︎ 太宰 深・2024-02-05
言葉の箱庭
いつもと同じ景色が
美しく見えていた時は
きっと幸せだったのよ
いつも強く優しい人はきっと
一番自分を許したかったの
変わるのが怖いのは
自分を愛していた証だったわ
人は腐るほど失敗を経験する
たった一度間違えただけで
自分を疑い責めてしまうが
優しいことで心と道を埋めるといい
認めたくなかったけれど
この傷跡は生きたかった証なの
あなたに何があったかなど
わざわざ尋ねたりしないわ
何があろうと無条件で味方だもの
幸せの大小など比較しても仕方がない
そもそも器が違うのだから
若いうちはバカでいいの
そうして歳を重ねながら学んで
年老いてから賢くなればいいわ
今しか出来ないことを今しなくては
立派な人生ではないけれど
ただ愛したかった自分に
恥じない今でいたいじゃない
人の選択を失敗みたいに話す奴は
だいたい他人の足跡を辿ってきた奴だ
失敗しながら生きているだけで
失敗作なんかじゃないわ
誰かが愛していた自分よりも
愛せる自分でいた方が美しかったの
貴女がすぐそこに見えたのに
降り出した雨に行く手を阻まれて
痛みに慣れたりなんてしないわ
ただ心を幸せになれる所に置いてきたの
人は時に間違え失敗をするが
それは決して悪の証明ではない
人の本質は責任の取り方にある