#言葉の綴り人

貴方がくれた言葉を心に置いておく

それだけで僕の毎日は大丈夫になる

私の悲劇の図鑑には今までの

苦しみが詰まってるけど、

対処法は書かれてないみたい

言葉足らずの「愛してる」と

君の淋しそうな「ごめんね」は

オーロラの様な光を纏っていて

白い月の儚さで微笑んでは消え

止まない雨は無いとか雪もいつか溶けるとか

綺麗事じゃなくて心から信じてもいいって、

思える私が今欲しい言葉をかけて欲しかった

鮮やかに揺れる花の様な君に恋したの

でもその勇気は見当たらなくて愛を知る

明日も側に居たい時間が止まればいいのに

出逢えて幸せだなんて言えるはずもないのに

朝が怖くて落涙する真夜中に号哭し

泣き虫でも強がらなくても良いって

言ってくれた君が居たから救われて

笑顔の仮面を付けたピエロは今日も

その奥では涙を流して取り繕って、

この気持ちは誰にも気疲れない

0時を過ぎれば溶けてしまう勇気に

震える指先で綴った未送信の想いに

君に届かない宛名を書き続けるの。

人が求めるままを演じては本当の自分が

離れていって何時しか周りに操られて、

そのうちに誰も私を必要としなくなって

優しい切なさは強がりで

別れと前向きが同居して

笑顔で涙が乾くのを待ったのは、

笑顔が君への贈り物だったから。

神様どうかこの恋を知らないふりして

誰にも届かないはずの言葉の祈りと、

ポストのない手紙を今日も空に放つの

私の劣等感さえも愛してくれた君

今度は私が君を愛するから

ガラス玉の中の夜空のひとひらを集めて

彗星が流れて静かな願いを心に締まって

銀色の風が吹き抜けた刹那と眩い星座と

瞼の裏に咲くのは君の笑顔で

眠りかけの世界でまた君を探す

夢の中で逢いたくて眠気に身を預けるの

スマホで音を消した音楽の響きは

昼間の星になって私の中で静かに

積み重なるそれは虚笑みたいでさ