#謎のふぇるまーたworld

明けたがる夜は閉じ込め

欠けたがる月を食して

はろー永遠、逃げないで

今晩だけは一緒にねむろう

空の青さに気づけるだけで

生きていてもいいんだって

あなたの息吹を感じて

これからも生きていきたかったのです

煮詰まった思考と止まる手元

私に夏は来ないみたいだ

月に懐かれた

君が息を吐いた

色を取り戻した世界に

言葉は要らないね

ほんの一瞬の音を求めて

抉り出した感情も腐った！

愛なら溢れるほど持ち合わせているのに

愛ゆえに諦めてしまう
愛ゆえに幸せだって願ってしまう

けして恋にはなれないままで
思いは浮かぶ そうして腐る

大丈夫、君は君のペースで歩んでいけばいいの、誰の目も気にする必要なんてないの、世界から隠れる必要もないの。居場所だってきっと見つけられるから、目を逸らさないでいて。

手を伸ばせば届くと錯覚してしまったの

手の伸ばし方すらわからなかったくせに

生き生きとしたその笑顔に、その無邪気な仕草ひとつひとつに心臓が跳ねたとしても、彼には好きな人がいる。

目の前に突きつけられた、あまりにも甘くて、やわらかな諦め。溶けたマシュマロが舌に纏わりつく。それでいて、彼の心の中に、まだ私の踏み込む場所があったらいいのになんて淡い期待が粘り強く絡む。誰も知らない私の想いは、まるで夏の暑さのせいだと言うように、湿った空気に滲んで、蒸発していく。蝉がやけに煩かった。

愛に生くつもりはなくて

ただ、きみがいる今が素敵だ

音楽だけは僕の味方でいてくれるって

信じてた

糸は千切らないでおいてあげる

おぼつかなく 電子のなかで

せいぜい揺蕩っておいでよ

睡眠で精算できない思いもあるんだよ

ぜんぶ月のせいにできたらよかったのに

すべての好意が恋にはならない