#路地裏

　 　 　 　 私
ｺ 　 　一　 　 が
道ｲ　 行　方　全　入
で 　 き　通　て　っ
出　　止　行　が　た
来　　ま　で　　　路
て　　り　　　　　地
い　　ば　　　　　裏
て　　か　　　　　は
|　　 り　　　　　　
　　　の　　　　　　

𓂃◌𓈒𓐍

看板の照明が後ろめたくなって
目を落とした先で笑っていた

通りを抜けて路地裏の方で
屈託もなく笑っていた

狭い路地裏を駆け抜けたら
そこには何があるんだろう
そこで誰に出会うんだろう
僕等には何も分からないね

人生は入り組んだ路地裏だ
僕等は迷路の様なこの道を
駆け抜けて生きるしかない
しがない有機物なんだろう

ここなら大丈夫

誰も来ないから



もう我慢できないよ










タバコ吸いたい

深夜
路地裏のカフェ
朝未だき
三車線の道路
午後遅い
海辺のバー

ふと見せた
淋し気な横顔

繋いだ手の温もり

路地裏を歩くと

野良猫になった気分

本物達は

路地裏の先の広場を

集会場にしてるのかな？

君に誘われるがまま

あの時の路地裏を抜け

2人で自転車に乗り

草むらに寝転んだ。

君はいつも

僕の知らない世界を

眠ってるワクワクを

呼び起こしてくれるんだ。

君が泣くとき

僕は途方に暮れる



空の彼方から

雨粒が降り注ぎ


路地裏の

捨て猫は

ずぶ濡れで

震えてる




僕が癒したいのは

傷付いた

君のこころの深淵



僕のそばに来て

微笑んでおくれ



そしたら僕は

君の肩を

そっと抱いてあげる



八月の

君と出逢った日は

僕の

かけがえのない

宝物



ほら

涙を拭いて




目に浮かぶ

海辺の公園




君といつか

行ってみたいよ

猫が鳴いた

どこかの路地裏で
誰も気づかない
暗い暗い
細い路地裏
どこまでも遠く
何処にでもある
路地裏で

猫が泣いた

独り泣いていた
ただただ
泣いていて
小さな
だけど確かな声は
路地裏に反響して

猫が無いた

どこの路地裏なのか
はたまた
路地裏でもないのか
どこまでも続く
未来への道か
どこまでも深い
何も無い世界の中か


猫が鳴いた
猫は 哭いている