目が覚めると知らない場所
真っ白な箱の中に知らない顔が2つ
2人とも眠っていて
起きる気配はない
寝ていたからだを起こすと
身体中が痛い
固い床で眠っていたせいだろうか
体を起こし、立ち上がってから
箱の中をじっくり見回す
この場にあるのは
1つのロッカーと天井付近にスピーカー
そしてその反対方向に扉
向かい合うロッカーと扉の大きさは
ほとんど同じくらい
スピーカーはロッカーの真上
真っ白な壁よりも
少し灰がかった白をしていた
ここは、どこなんだ
そして、この人たちは誰なんだ
そんな疑念の上に伸し掛るように
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムがなった__
【殺神鬼】
予想外のチャイムに思わず体がすくむ
そのチャイムは
スピーカーから流れたもので
部屋全体に響き渡った
『あー…あー、聞こえてるー?』
ザザッとノイズが入った後
子供のような幼い声が聞こえてきた
俺は反射的に
「聞こえてるぞ」
とスピーカーに向けて言った
すると
『そっかそっか、それは良かった
これで滞りなくゲームができるね』
と、無邪気に笑う声がした
こちらの声は向こうに
マイク無しでも届くらしい
「ゲーム…?ゲームって何の話だよ」
いきなりこんな場所へ来てゲーム?
状況への理解が追いつかない
『んー?あーそっか
君たち何も伝えられてないんだよね
ふふっ、じゃあ教えてあげる
今から始めるのは"人狼ゲーム"だよ』
「はぁ…?人狼…ゲーム……?」
『今君のいる部屋の中に1人だけ
人間に化けた"人狼"がいる
君は、誰が人狼で、どんな目的を持って
人狼になったのかを当てて
そいつを殺してしまうの
そうすれば君の勝ちだよ
簡単でしょ?』
何の悪気も無い、天真爛漫に笑っている
「そうじゃない!ルールを聞いたんじゃない
なんで俺がここで
人狼ゲームなんてしなきゃ行けないのか
って聞いてんだよ…!」
俺は怒りを込めた言葉を放った
それなのにコイツは
『んー、ボクの気まぐれかな?』
「は?」
何を、言ってるんだ?
言葉が通じてない
いや、それ以前の問題か?
(冗談じゃねぇよ…!)
俺はスピーカーに背を向けて
扉を開けようとドアノブを握った
『あー、言っておくけど
ゲームをリタイアするなら
君の命は、ボクが貰うからねー?』
ドアノブを握った手の力が一瞬抜ける
「…どういう事だよ」
振り返らずに聞いた
手は、まだドアノブにかけたままだ
『そのまんまの意味だよ
ゲームはこの部屋の中だけで行っている
そこから強制的に出ようとするなら
"リタイア"って形で、
ゲームを諦めることになる』
「じゃあなんで__」
ゲーム
『人生を諦めた人間に
命なんていらないでしょ?』
幼い、子供のような無邪気な声
その中にある悪戯に満ちた蔑むような感情
部屋の空気が凍る
温度が一気に下がる
冷たく伸びた手が俺の首を絞める
息が、出来ない
思わずドアノブから手を離す
『だから、部屋から出ようとするなら
命の保証はない、…覚えておいてね』
冷たい手が俺の首から離れる
温度は元に戻り、
空気は温かさを取り戻した
酸素が俺の肺を満たす
この空間全てがアイツの思うがまま
逆らわないほうが身のため、か…
「お前は、…何者なんだ…?」
『んー?ボク?そうだなぁ……
神様、かな?
君たちを生かすも殺すも
ボク次第
さぁ、ゲーム始めよっか』
To be continued
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どーも、夜永です
最近小説のアイディアが
驚くほど減って
軽くスランプ状態ですね
書く表現力も衰えてまして
今回の作品もボロボロでしたね
ホントに酷いもんですね((前からですが
という事で、今回の作品と
前回の作品は、もしかすると
続編が書けないまま
終わってしまうかもしれません
なので、楽しみにしてくれていた方
万が一いましたら
大変申し訳ありませんでした
できる限り、最善を尽くします
ですが、投稿されなかった場合は
本当にすいません
これからも応援してくれると
すげぇ嬉しいです
では、感想お待ちしております
また会いましょう
夜永_yonaga