#遅いよ

一緒にいすぎて、一緒にいるのが
当たり前になって「慣れ」が生まれる

返信の頻度も遅くなって、
返信の内容も雑になって、

1番優先してたのが、ゲームや
他の人を優先するようになる

離れてからじゃ遅い。
失ってからじゃ遅いってことを忘れないで。

私は色んな人に認めてもらいたかった

あの人　この人　あそこの人　向こう側の人　あんな所にいる人

あと、視線の先にいる人

色んな人に認めてもらいたかった

でももう手遅れ。

遅いよ、先生。

※小説(BL)

苦手な人はUターン




















『遅いよ笑』

♪。.:＊・゜♪。.:＊・゜

俺は蓮斗(れんと)



男が好きだ。



俺は高校の時にあるやつに初恋をした。



「おーい！拓真(たくま)ー！一緒に帰ろーぜ！」



「すぐ委員会終わるからまっとって！」



「ん、おk！」



拓真とは1年生のころ同じクラスになってから


気が合い仲良くなった。そんなやつに俺は恋をした。



「ごめん！ごめん！待たせたな笑」



「いいって笑それよりさー今日あのハゲ爺がさ〜笑」



そんなくだらない会話をする仲



それだけでも幸せだったのに俺はそれ以上を求めてしまった。



気のせいかもしれないが、拓真はよく俺にボディタッチをする。



変に意識してしまうからやめて欲しい笑



拓真ははっきり言ってモテる



それなのに高校3年間1度も彼女を作らなかった。



理由を聞いても



「うーん内緒笑」



とだけ。でも、俺的には嬉しかった。









月日は流れ



俺たちは大人になった。



なんで、俺がこんな話をしてるのかって？



それはな今日があいつの「結婚式」だからだ。



1年前に付き合った彼女だったと思う。



ショックで何も覚えていない。



告白する勇気もない臆病者なのに。



でも、最後にと思いこの思いを告げようと思う。



絶対に叶わないけど想いだけは



俺は拓真を呼んだ



「わりぃ蓮斗遅くなっちった笑」



そこにはタキシードを着た拓真がいた



「へーき」



「で話って？」



「あのさ、…」



言え俺ここしかねぇぞ



「拓真ｯ！お、俺さ、拓真が好きなんだ。」



そういうと拓真は驚きもせず



まるで知ってたよという悲しい表情をして言った



『遅いよ笑』＿。

『辛いのならいつでも逃げていいんだよ』

そんなこと言う先生も
逃げようとしたら

『もう少しだけ、頑張ってみない？』

って言う。
もう少しってどのくらいですか？

あと何回、もう少しを繰り返せばいいですか？

『あなたは独りぼっちじゃないよ』

私は孤独に苦しんでいるわけじゃない

『いつでも頼っていいんだからね』

なんて、
綺麗事すぎて笑えてきます。

散々私を見て見ぬふりしてきたくせに

壊れる寸前でそんなこと言われても
困るだけなのです。

大切なものは、
失って始めて気付く。

え、まって
失ってからじゃ遅すぎませんか？

「一択だろ！

好きな女のこと信じてやれなくて

どうすんだよ！」

かっこよかった…神楽木…


もう遅いよ…

今気づいても…

もう取り戻せないよ…

最後まで君を傷つけ追い込んだ人

なぜか君が空へ旅立った瞬間

嘘だったかのように君の味方に変わる

合格発表。
校内に入ると遠くからこっちを見てる
背の高い男の子。
あ、幼馴染の彼奴。
そんな事を思いながら9時まで
ひたすら待ってた。
その間、何故か彼は私の数歩隣にいた。
何故？新手の嫌がらせ？いじめ？
なんて考えながら迎えた合格発表。
隣に気を遣う暇もなく喜ぶ喜ぶ。
入学の手続きの為に受付に向かうと
友達とその母、私とその母4人の元へ
可愛くラッピングされたチョコを持って来た。
満面の笑みではいって手渡してくる君。
さっきまで泣いてた私は上の空で
何が何だか分からず、思考停止。
結局、チョコは受け取った。
何も合格発表の日に持って来なくても、
でも、彼らしいなと思った。

「最近暗いけど、どうしたの？」

担任に言われた

今頃気づいたのか

もっと前から気づいて

欲しかったな、そしたら

こんな気持ちには
考え方にはならなかった、

なってなかったかもしれないのに…

3年間も9年間も14年間も一緒にいたのに
担任も親も兄もクラスの人達も全員

遅いよ、誰に相談をしても
気持ちは晴れないし

好きな音楽を聞いても
推しの声を聞いても

その時は気持ちが楽になるかも
しれない、けど結局はすぐに
落ちてしまう

そう、
結局は全部意味が無い、
何かに対して未来に対して

自分の人生を
作るために生きていても

結局は、結局は無駄だ

ほんと、何やってんだろ

今更すぎるんだよ、何もかも

別れてから

大切さに気づいても

遅いんだよ。

ばーか。

貴方が思うより

私はずーーっと

想ってたんだよ

なのにおそいよ

私結婚したんだ

ごめんね、

ありがとうって言えばよかった

ごめんねって言えばよかった

何もかも遅いよね

あなたはもう隣にいない

なんで今なの。なんで今告白するの。遅いよ。もう、遅いよ。

今日二度目の病室。

僕は花と緊張を持って、
ドアをスライドさせ入っていった。

すると、ベッドから起き上がって
窓の外を見つめる君が、そこにいた。

君が、立ち尽くしている僕に気づくと、

「あぁ…おはよう」

そう言って、優しく微笑んだ。

僕は、

「遅いよ。」

そう言って君の手を握った。

「ごめんね、寝坊しちゃった。」

今度は君も、握り返してくれた。