#野良と君と雨粒と。

寂しい夜に浮かぶのは

月よりも、星よりも、

ずっと過去にいるあなた

赤信号で

横断歩道に飛び出した私の恋は

君に辿り着く前に

車に轢かれてしまいそうです＿＿＿

𓂃◌𓈒𓐍

心に感じる「寂しい」は


君がひとりじゃない証拠でしょう

【幸せの極地】






『私、幸せ過ぎて時々怖いの』




『此処は、私の理想で塗り固められた偽りの世界で』


君は、そっと目を閉じる。


『朝、目が覚めたら、何もかも消えてなくなっているかも』


何かを探しているみたいに、手を伸ばす。


『この日常も、貴方も、綺麗な私も。』


涙が流れているような、流れていないような。

君の表情に天泣が降る。


『永遠なんて初めから無いんだと、気づいてしまうのが、怖い』


“だからね”



『だから…





























綺麗なままに、死のうと思う』

真青なキャンパスに

隙間なく重ねた灰色

散りばめた数色は

輝いてはくれなかった

【タグ紹介】

♯野良と君と雨粒と。


特に説明はしませんので、

解釈は御自由に。

是非使って下さい。

失った愛を探す野良と


新たな愛を探す君と



同じ宙の下で違う雨粒を。



┓

どんなに頑張っても見つからない居場所

君が彷徨うことのないはずの

あの空の雨粒に溶け始めて行く＿＿

"虹の麓に

行くことが

出来れば

幸せになれる"



そんな

言い伝えを

聞いたことがある


君が

虹だとしたら

僕は

それを追いかける

平凡な

ありふれた少年



僕はおもむろに

ただ幸せだけを

求めて

虹の麓を目指す



その旅路で

雨に打たれ、

森を抜け、

川を飛び越えた。


それでも僕は

虹を目指す



でも気付いたんだ


僕は

虹を見ているだけで

幸せだった

ってことに

夜にもなれず孤独に生きる

午後八時

グラスから溢れる憂鬱

午後十時

別れ際 吐いた嘘に

気づかず笑う馬鹿な君を

笑う愚かなぼく｡

オレは一匹狼
誰の懐にも
入らない

傷つき
尽き果てる寸前でも
誰にも
隙は見せない

もう
尽き果てる…
そんなオレに
雨粒

そうか
君は天上にいて

まだオレに
生きろと言うのか