夜宵・2023-06-10
青を渡る
あの温もりが
冷えきった体を
一瞬で温もらせた
急にあだ名呼びはびっくりしますよ
今日、たっくさん話せて嬉しかったです
先輩のお気に入りになれたら嬉しいな
「嫌われ者がいないと成り立たないんだよ。特に集団競技はね」
だったら私がその「嫌われ者」ってやつになるよ
もうそろそろ部活始まるなぁ
先輩と会えるかな
手が触れた時
咄嗟に引っ込めた
「ごめん」ってね
越えられない波はない
炎天下
君の顔は眩しすぎて見えなかった
「また会ったな」そう言ってくれた声は優しくて
だいすきなんだなって改めて思った
「ごめん、最後だけスピード王子じゃなかったわ」
悲しそうに笑った先輩の顔が忘れられなくて
なんて返すのが正解かなんて分からないまま
「そんなこと、ないですよ」としか言えなかった
謝らないで欲しかった
ただひたすらに楽しんで欲しかった
「ごめん」なんて言葉は要らなかった
海に出る度に毎回思う
「歩けそう」
海を歩いてみたい
どこまでも深く、透明な
群青の上を__
ただ、そばにいられるだけで、話せるだけでいい
あの笑顔を見た瞬間
これは憧れなんだと気がついた
青く輝く上を渡る
どこまでも深く透き通る
群青色
今日部活してたら変な男の人達に声かけられて
もうめっちゃ怖くてどうしようって思ってたら
たけと先輩が来てくれて男の人達の相手してくれて
「怖かったな、もう大丈夫」って言ってくれて
安心した、ありがとうございました。