#頬杖ついて思うこと

何を言っても
何をやっても
ハラスメント

感情があるから
人間なのに
心が動くから
人間なのに

傷つけたり
傷つけられたり
それを悔いたり
それを赦したり

そうやって
心は育まれていくのに

怒られないように
悩ませないように
何より
面倒くさいことにならないように

心にも無い薄っぺらな
まるでAIの模範解答
適度だけど適当な
機械人形の乾いた音声

その方が正しいと言うんだね

何を言ってもハラスメント
何をやってもハラスメント

それなら
心を殺して
抑えつけられて
縛り付けられて
気が狂って
人を刺しても

文句は言わないでよね

わかってほしいと
思うなら
わかろうと
しなければ

変わってほしいと
願うなら
変わろうと
しなければ

人に求めるなら
それより先に
自分が変わりなさい

「僕が」「私が」と
言う前に
「貴方」のことを
想いなさい

雨に打たれるもよし
風に煽られるもよし

こんななか出かけるのを
呪わしく思うより

こんななかでも
出ていく理由があることを
嬉しく思うことにしよう

寄り添い

けれど

合わさらず

身を委ね

されど

流されず

己を持って

生きるべし

生きていくのは
我慢の連続だよ
思い通りにいかないからと
苛ついたり
恨んだり
ましてや刺したりなど
甘ったれもいいところ
あんただって
他の誰かに
同じように思われてるんだよ
我慢することの
どこがそんなに
つらいんだろう

いま考えるべきは

くだらない

色恋ごとじゃないよ

誰が誰を

好きとかなんて

どうでもいい

いま考えるべきは

そんなお気楽な

ことじゃないんだよ

思ったときに
思ったことを
それだけを伝えれば
いいんだよ

飾りは要らない
見栄も要らない

気の利いた台詞も
理解ある振りも
要らないんだよ

余計なことを考えるうちに
余分な気持ちが紛れ込んで
きみのコトバでは
なくなってしまうから

なぜか心がざわついて
好きな曲を聴くことも
絵を描くことすらも
逆にとても邪魔くさい

ずっと心がざらついて
見て見ぬ振りもできないから
ざらついた手触りを
逆に確かめたりしている

からだの芯の
そのまた芯の
たぶんそれは
魂の棲家かも

あれが原因だ
これのせいだ
あいつのおかげで
こんなことのために

ざわついて
ざらついて
擦り減って
蝕まれていく

絶対に触ることのできない
聖域に棲み憑いた魔物

大好きなあなたと

乾杯しても

からんと鳴る

氷の音の

聞こえ方は

きっと違う

新しい一日の始まり
すべてを一新してくれる
朝日の光に

溜息が出る

強すぎるその光に

気力が奪われる

病み始め
それとももう
闇のなか

苦しい一日の始まり
押し付けがましい
朝日の光に

溜息が出る

しんどいことも
哀しいことも
どうにかなるさ
気の持ちようだと

慰めてくれる君の
励ましてくれる君の
前だけ向ける君の瞳は
一度も淀んだことなど
ないんだろう

肩をどやしてほしいんじゃない
手を引いてほしいんじゃない

わかってほしいだけなんだ
わかったふりでもいいんだよ

そんなふうになれたらなあと
苦笑いでもできるならマシ
できないから苦しいんだと
憎らしく思えたら

思ってしまったら

君から離れる
社会から離れる
他人に裁かれる前に
僕が僕を裁く

何が正しいのかわからない
取り返しのつかないことを
やらかさなければ
ホントの答えはわからない

付かず離れずの
指先の距離

つなぎ合う手と手より
揺さぶられる

隣り合う肩先の
シャツが触れる距離感

ぎゅっと抱かれるより
揺さぶられる

メリー・クリスマス

あなたに

届けられない想いは

美しくラッピングされた

おりの中に

誰にも負けないけど

誰にも開けてもらえない

おりの中に

ぼくを傷つけまいと
きみはぼくに嘘をつき
きみに嘘をつかせたぼくは
やっぱり傷ついて
またきみを苦しめる

真綿のような
負の連鎖

棘だらけの
善意の拘束

抜け出すには
どうしたらいい
断ち切るには
どうしたらいい

薄情か
鈍感か
溺愛か
諦めか

「どうでもいいや」と
そのだらしなさは
流されそうになるほど
誘惑的で

何にしがみつけば
ぼくはここにいられるんだろう

いくつになっても

ホントの愛なんて

わからないや