書くとココロが軽くなる 黄昏に
キラキラ舞い散る粉雪桜
景色に振りかけられる
儚(ﾊｶﾅ)風味の
切なさスパイス…
春が泣いている
舞い散る桜の
涙かな…
青い朝
時計の針も泣いている…
掌(ﾃﾉﾋﾗ)地に付け
膝崩折(ｸｽﾞｵ)れて
癒し請う
哀れな
7時20分のシルエット…
踏みにじられたプライド
2人を濡らす悲しい雨
こんな地上の片隅で
エンドロールに淡く抱き合う
風に吹かれてゆきずりし
堕ちた桜と
情熱断たれた
捨て湿気(ｼｹ)煙草…
水平線を隠す春霞
弛(ﾕﾙ)む禁断
柔(ﾔ)らかく抱き合う
空と海…
氷の顔した
桜の憂鬱
青い夜明けと
青信号に照らされて…
春の雨は涙
徐々に散りゆく桜(ｱﾅﾀ)を
瞬きしながら
只、見てるだけ…
気付いてこの切ない眼差し
私は赤い一灯式点滅信号…
♪近くて遠すぎる
あなたの影を抱いて♪
初冬の微風は
秋を刈った
死神の吐息…
静寂の
月の明かりに照らされて
この日漸(ﾖｳﾔ)く交わせた
桜(ｷﾐ)との視線…
見上げる桔梗(ﾜﾀｼ)の希求
雨降りて
舞い散る君に
抱き締められて…
南へと
抜けた星屑トンネル
静寂に
青い鳥舞う
夜明けの海の
奈良の空
早朝の山霞は
少し気の早い
冬の雪化粧…
晴れ
時々
桜…
黄昏に
夕陽の五線譜
鐘の音(ﾈ)乗せて
導く先は時の川
舞い散る桜の
レクイエム…
風を選んだ
素顔の春の決断…
ぞんざいに
路上に脱ぎ捨てられた
絢爛(ｹﾝﾗﾝ)豪華な桜のドレス
季節達の
愛の逃避行…
無念の思い胸に抱き
時代の波に抗い
今だ瞑想鎮座の
公衆電話１基に
柔(ﾔ)らかく舞い散る
鎮魂桜…
私たちは、一人ひとりの持つ
言葉の力を信じています。
