#12分間

さようなら、夏休み。

さようなら、命をかけた12分間。

その12分間は私の青春でした。

何度ダメだって
その12分間にかけてきた
時間はきっと
私の力になる。

「〇〇〇中学校……銀賞。」

それが私たちに与えられた賞だった。
悔しかった。
毎日１日練習して、みんなで音楽を
作っていったのにやっぱり銀賞は悔しかった。

でも、その一方でやりきった感があった。
後から話を聞くと副顧問の先生は演奏後
泣いてたらしい。
私もそのぐらい今までの中ですべて
出しきった演奏だったと思う。
''演奏するのって楽しいな''って改めて
感じた瞬間だった。

結果は銀賞だったけれど12分間で
とってもいい演奏が出来て嬉しかった。
私たち３年は中学生のコンクールは
終わったけれど来年、私たちの分まで
後輩に頑張ってほしい。

あと引退まで２ヶ月。
たくさんいい思い出作る！そして、
最高の仲間と音楽を作っていきます！

コンクール本番まであと１週間。

12分間みんなで最高の演奏を。

8月3日 吹奏楽コンクール

エイプリルリーフ

マードックからの最後の手紙





今までやってきたことを

12分間で出しきるように。

～最高の仲間と音楽を～

銀賞だった

悔しくてたまらなかったけど

ステージにいた12分間は
最高に楽しかった

『12分の勝負』

新しい楽譜が配られた時ほど
ワクワクすることなんてない

この曲はどんな曲だろう？
リズムは？テンポは？ハーモニーは？？
欲しい情報全てが載ってる
その紙は私の宝箱

この曲で
あの全国の聖地まで、今年こそは
たった12分間
そこに、生命を吹き込んでいく

吹奏楽は楽しそうかもしれない
でも実際は
すごく厳しくて辛いことばかり

思うように音が出ないし
先生は怖いし
プレッシャーはかけられるし。

でも嫌な面だけじゃない

毎日厳しくて怖くて苦しいから
12分間のあのステージが
楽しくて眩しくて悲しくて嬉しいものになる

優しく練習したって
緩く練習したって
あの12分間は、特別なものにならない

授業では長く感じる12分間。コンクールではあっという間な12分間。この間にどれだけ審査員の心に私たちの音楽が届いたかな

楽しい12分だった
不思議と睨むように見ている他校の生徒も
審査員も気にならなかった
本番前は緊張した
毎年代表をとっている学校であるだけに
会場に入った瞬間から指を指されたりするたびに
プレッシャーが重くのしかかった
他校の先生たちから小言を言われるたびに
不安が襲いかかってきた　　
だけどステージの上では
何にも関係なく
ただただ演奏に向き合い幸せな時間を過ごした
だから勝てた
だから私はこの12分間を忘れない

努力は報われないことがある
そんなこと知ってる
だって何回も努力が裏切られてきた
初めて出たコンクールも銀賞
その次の年のコンクールも本気でソロ頑張ったのに銀賞
吹奏楽だけでない
勉強も習い事も全部
努力が必ずしも報われるわけではないんだ

でも一つわかった
努力が報われないのも絶対じゃないんだ
初めて金賞そして代表をとることができた
この一年辛かった
怒られたり
上手くできないところを永遠に繰り返すのは
涙が出そうなほどつらかった
だけど結果が出た
ああ頑張ってきて本当によかった
次のステージに進める喜びと
努力が報われた喜びで
私の中を満たしてる