はじめる

#2話

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全98作品・

私は家に帰って沢山考えた。
「きっと私が変わりすぎて分かんなくなっちゃったんだよ!それか、しゅうとの事だから嘘ついてたり!だってしゅうとが私の事忘れるはずないもん!」
私は口に出しながらいまの状況を受け止めようとはしなかった。
うっ................ック........ヒクッ........
私はいつの間にか目から涙がこぼれ落ち泣いていた。
「ほんとに私の事覚えてないの?どうしてなの........」


――朝――
チュン、チュチュン
「星!早く起きなさい!何時だと思ってるの?!」
「ん、、、」
(あのまま寝ちったんだ…)
私は黙ったまま学校の準備をし、下へと降りていった。
「もう!高校生になって2日目よ!初日からこんなんじゃこれから、て、星!どうしたの!その目!赤くなって腫れてるじゃないの?!」
「え?」
「ほら!鏡見てきなさい!」
私は言われるがまま鏡を見た。
(ほんとだ、昨日泣きすぎちゃたんだ)
「星、今日は学校休みまなさい?」
「あ、大丈夫!こんなのすぐに治るよ!
あっ!もう時間だ!行ってきます!」
私はいきよいよく家を出た。

気づけばもう学校へ到着していた。
私は靴箱へ向かい靴から上履きに履き替え教室に向かった。
私は2組、どうやらしゅうとは4組らしい。
(しゅうとと同じクラスじゃないんだ。なんだか少しガッカリだな)
私はそう思いながらも椅子に腰を掛けた。
その時
「ねぇ!君の名前教えて!」
(え?私?)
私は戸惑いながらも話しかけてきた男の子に名前をおしえた。
「私河野星」
「星!可愛い名前だね!これから星て呼んでも良い?あっ!俺は滝川彰な!よろしく!」
私はそう言われしぶしぶと頭を下げた。
「ほら!皆席につけ!今からHRを始めるぞ!」

HRが終わりクラスの皆は友達と話していたり遊んだりしている。
私はとても友達を作ると言った積極的な方ではない。
(高校では沢山友達作ろうと思ったけどやっぱり無理だったな)
そう私が思っていたときだった。
「ねね!あなた星ちゃんて子だよね!私竹田せとか!」
元気よく私に話しかけてきたのは私の前の席のせとかちゃんと言うとても可愛い女の子だった。
「あ、私河野星」
「うん!昨日見た時から可愛いなて思ってたんだ!
星て名前もピッタリ!良かったら友達になってくれる?」
私は彼女の言葉にビックリした。
(え?友達?今そう言ったよね?)
とても嬉しくてたまらなかった。
「う、うん!」
「やった!じゃあこれから宜しくね!星!」
私は久しぶりに呼びしてで名前を呼ばれた。
しゅうとが私の事を1番初めに星て呼んでくれたんだ。
「うん!宜しくね!せとかちゃん!」
「せとかでいいよ!ほら!呼んでみて!」
「え、えっと、せ、せとか」
「うん!よく出来ました!」
この高校で出来た初めての友達。
昨日はしゅうとの事で沢山悩んだし悲しんだ。
けど、せとかの顔を見るとなんだかホッとした。
「星!今日放課後パフェ食べに行こ!」
「うん!行く!」
せとかはこんな私に初めて声をかけてくれた人。
まだしゅうとの事でモヤモヤしてるけどせとかとなら色々頑張っていけそう。

🏀HIMENA😺・2020-05-07
愛の形
2話


夏休みが近付く教室は

ザワザワといつも以上にうるさい


なぜならば……



「信くんと夏休みに

図書館デート約束したんよ!」

「え、まじ!?やったやん!」

「聞いて聞いて!夏休みの

補習授業の監督官、

月上先生と瀬戸先生だって!」

「まじ!?補習受けたい!」




……ほらな


夏休みに向けて

女子たちの目は更に

いい男に集まる



いいや、いいや

俺は親友と夏休みを満喫出来れば

それで充分や



「一郎、夏休み遊びに

行こうやぁ

花火大会もあるやんー」

「あー……」



……何?その気のない返事は!?



スマホをいじっていた親友の一郎は

不意に顔を上げると

何やら嬉しそうに笑った


「イーチー!」


……またお前かっ!


廊下の窓から

俺の親友を呼びつける声が

なんとも憎い


「わりぃ、花火大会

彼女と行く約束しとるけぇ

無理やわぁ」


そう言って一郎は

笑いながら彼女の元へと向かう



あー…

そうですかぁ…



窓際から外を眺めると

校舎に照りつける太陽が

やけに眩しい



「青田くん」


俺を呼ぶその声に振り向くと

学級委員長の兵頭が

もじもじしながら立っていた



……まさか、この雰囲気は

ついに

夏休みデートのお誘いか!



「これ、今日放課後に職員室

持って行かんといけんのやけど……」


そう言って差し出されたのは

今日提出の課題プリントだ



「……え?んで?」

「まだ、あと二人提出なくて

放課後書いてくれるって

言うけん、待たんといけんのよ……」



それはもしかして

一緒に待ってくれん?ってこと?



夕暮れをバックに

兵頭の眼鏡を外して

ついに二人は……なんてことも

有り得るかもしれん



「でも私、放課後は生徒会があるけん

青田くん職員室に持って行ってくれん?」



おー……


なんでぇ、俺が?



「えぇー……」

「青田くん放課後なんもないやろ?」

「……そりゃそうやけど」

「じゃあ、お願いなぁ?」



あ、もしかして

兵頭の生徒会終わるの

待っとけば

一緒に帰れるんか!



「兵頭」

「なん?」

「生徒会の後、一緒に帰らん?」



漫画みたいなシチュエーションに

俺の胸の高鳴りは

最高潮に達する



「あぁ、ごめん

帰りは中山先輩が送ってくれるんよ」

「……中山先輩!?生徒会長!?」

「うん」

「も、もももしかして、彼氏!?」

「ちっ、ちち違うよ!?

私の片思いなだけでっ

幼なじみやけん

送ってくれるだけでっ……」



いつも無表情の兵頭は

赤く頬を染め

わざわざ言わずとも良いことを言って

逃げるように立ち去った



あー……

これ、脈ナシってやつか?


兵頭さえもが

いい男の虜だったとは……




その日の放課後

俺は提出課題を持って

職員室へと向かった



あれ……?

担任が居(お)らん……



「宇城先生、探しよる?」

「あー、はい……」


声を掛けられ振り向くと

そこには……


「宇城先生なら

フェンシング部の顧問やけん

もう部活行っとるんよ」



え、誰!?

この美人、誰っ!?


こんな先生、居った!?



「あ、じ、じゃあ

ここ置いて帰りますっ」

「はぁーい」




……いやいやいや

ここで話さんで帰るのは

勿体ない!!



「あのー」

「なぁに?」

「先生、うちの学校居ましたっけ?」


キョトンとした表情を

見せたその人は

次の瞬間、柔らかい笑顔を向ける


「今、実習で来とるんよ

主に二年生の授業にしか

入っとらんけん

一年生には分からんよなぁ」

「あー、なるほど」

「神田乃々香って言います」


の・の・かー!!

キタァー!

名前まで可愛いっ!



「あ、俺は……」

「青田くん、やろ?」


え?

なんで知っとるん?


まさか、俺のこと

前から気にかけとったり!?



「ほら、上履きに名前

おっきく書いとるけん」

「……あー」



まぁ、人生そうゆうもんよな



「先生、実習いつまでなん?」

「もうあと一週間しかないんよぉ」

「終業式まで?」

「そそ」


教育実習が終われば

それはもう

先生と生徒ではないよな



「あ、青田くん」

「はいっ」


何!?

LINE交換ならいつでも!


「教頭先生が呼びよるけん、またね」

「あー……はーい」



まぁ、今日のところは

顔と名前を一致させただけで

充分やっ



残り一週間で

その後の運命が決まると思えば

無性に胸が高鳴る



イケメンに靡かない大人な女性との

恋を妄想して

俺の高校生活は

彩られる予感がしていた

Mari・2020-08-16
物語&小説/from:Mari
小説
青田くんの恋
2話
方言
短編/Mari
好きな人
独り言
ポエム
片想い

彼女に会って待ち合わせ場所に来なかったことを謝った
彼女は
「大丈夫だから」と強く抱きしめながら言った

落ち着いたのか ゆっくりと離れ俺の顔を見た
その顔は とても切なくて でもとても綺麗だった
「泣きすぎて 目 赤くなったな」
彼女ははにかんだ笑みで笑った
「びっくりした?」
いつもみたいに話してくれた

それから 病院に戻ると母さんが泣きながら飛びついてきた
「今まで どこにいたの!」
そう言えば 勝手に出ていったんだっけ…
「ごめん 母さん ちょっと彼女のところに言ってたんだよ」
そう言うと 安心したような顔で
「そうだったのね」と言った

俺は この後自分の病気のことや余命について詳しく説明してもらった
どうやら この病気は奇病というものらしく 滅多にかからない病気らしい
うつらないし 治らないなんて
変な病気だな
それに さっきも聞いたけど あと2ヶ月か…
まだやりたいこととかいっぱいあったのにな

夏休みまでの命なんて
なんて 残酷なんだろう
夏には 彼女とたくさん遊ぶ予定だったんだけどな
なんで 俺がこんなめにあわなくちゃいけないんだろう
俺から 彼女の時間を奪わないでくれ…

いつの間にか頬に冷たいものが流れた

涙…なのか?…

そう自覚すると どんどん溢れてきて俺は声を抑えて泣き崩れた

なんで俺なんだよ

なんで 俺 なんだ よ…

悔しくて 悲しくみっともなくて
そんな自分が嫌いになった…


俺は 彼女の隣には居られないのか?
彼女を守れないのか?

俺は このまま終わってしまうのか?

とてつもない不安が俺を襲った

俺は 一体どうなるんだろうか

窓越しに見た月は俺を嘲笑うかのように見下ろしていた

雷煌 天嵐 ( '-' )低浮上・2020-05-04
恋愛
ストーリー
続き
2話
幸せとは
後悔
悲しみ
余命
不安

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に98作品あります

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゛桜゛2話__余命__



__紗桜は何かを隠している__

ふと僕はそう思った、なぜなら

いつもは目を合わせて紗桜は話すけど

今さっきは目を逸らしながら話していた

それに何処か焦っている感じがした。

まるで、何かを隠しているかのように

__もう寝ようか、夜遅いし笑__

そう言った紗桜は、ベットに潜り込んで

しばらくすると、寝息が聞こえてきた

そこでぼくも寝る事にした、

次の日、僕が目を覚ますと

゛紗桜は居なかった゛


僕は飛び起きた、紗桜が居なくなったなんて

一気に不安が押し寄せる

僕は病室から飛び出して探しに行った。

ナースの人達は僕を止めようとしたけれど

ある、部屋の前で話し声が聞こえた

__紗桜君の病気は、手の施しようがありません__

__もって、1ヶ月というところでしょうか__

僕は、その場から動けなくなった

1ヶ月?、何それ、余命宣告?

頭の中はパニックで、ナースの人に

連れられ、病室へと戻った。

2時間後、紗桜は帰ってきた、

いつものように、゛笑顔゛で

僕は思った、゛この笑顔は作り笑い゛だって事

僕は勇気をだして、紗桜に今さっきの事を聞いてみた

「ねぇ…今さっきさ…病院の先生が…紗桜君は後…
1ヶ月って聞こえたけど…あれって…何の話し…?」

目をつぶって言うと…紗桜は黙り込んでしまった

「あっ…言いたくないなら…言わなくてもいいよっ…?」

僕がそう言うと紗桜が口を開いてこう言った

__あれ、聞いてたんだな、あの話は、俺の余命だよ
俺の命はあと1ヶ月で終わるって事だよ
俺さ、癌なんだよね…もう色んな所に転移しててさ
手の施しようがないって言われたんよ笑
お前にだけは知られたくなかったんだけどな笑__

僕は、それを聞いた途端涙が溢れて止まらなかった

紗桜が…?…あと1ヶ月後に…死んじゃう…?

信じたくなかった

でも、紗桜は絶対に嘘はつかない

だから、紗桜の言うことを信じるしか無かった。

僕が出来ることはただ1つ

__残りの時間を紗桜と一緒に過ごす事__


__ねぇ、紗桜、もうすぐ桜の季節だよ
一緒に桜を見ようね__


_3話に続く_



3話でラストです笑

下手ですけど、見てくれた方

ありがとうございます笑

3話目は明日投稿する予定です

暇つぶしで見てくれると嬉しい( '-' )☆笑笑

如月←やめまふ( '-' )☆出戻りするか分かんない・2020-02-20
゛桜゛
2話
3話目でラスト
独り言
病室
病気
余命
余命宣告
小説

薬学者「はぁ…」

下っ端1号「どうかしたんすか?先生」

薬学者「あ、ちょうどいいところに来た1号!これを被ってみてくれ」

下っ端1号「へ?これは?」

薬学者「てってれー、猫になれるよカチューシャー」

下っ端1号「猫になれる…」

薬学者「そうじゃ」

下っ端1号「でもカチューシャって…俺男っすよ?」

薬学者「そんなんどうでも良いわ!はよ被らんかい!!」

下っ端1号「はいぃぃ!」

(猫になれるよカチューシャ装着完了)

薬学者「ドキドキ」

下っ端1号「んにゃぁぁぁぁあ」

薬学者「ぉぉおおお、成功じゃっ!」

下っ端1号「んにゃっ?!」

(薬学者は下っ端1号を持ち上げる)

薬学者「本当に猫になっちゃうとは思わんかったなぁ」

下っ端1号「にゃ?」

薬学者「猫に戻れる薬作らんといけんのぅ」

下っ端1号「?」

薬学者「はぁ、作るまで面倒見るんはめんどいのぅ…はっ、下っ端2号!」

下っ端2号「お呼びで?」

薬学者「うむ、こいつ面倒見といてくれ。」

下っ端2号「猫?どこかで拾ったんですか?先生お優しいっすね!」

薬学者「ちゃうわい!わしがわざわざ猫なんか拾うか馬鹿者!」

下っ端2号「…ではこの猫はどこで?」

薬学者「1号じゃよ」

下っ端2号「へ?」

薬学者「実験がてら猫になれるよカチューシャつけたらホントになってしもたんじゃ」

下っ端2号「!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?この猫が1号なんすかぁ?!」

薬学者「うん。じゃからわしが薬作るまで面倒見といてくれ」

下っ端2号「わ、かりました。」

薬学者「ん。」

(果たして下っ端1号は人間に戻れるのでしょうか?)

……To be continued

ゆう・2020-08-08
薬学者と下っ端たちが織り成すストーリー
2話

僕は今大変困っている。

何故かって?

それは…

事の起こりは数時間前に遡る_




ー2時間前

僕はいつも通り一人で昼飯を食べていた、外のベンチで。

わ、今日はサンドイッチだ。母さん、ありがとう

心の中で感謝を告げながら食べ始めようと思った時

ふと視線を感じた。嫌な予感がしたが

どうしても気になったので視線の先を見てみると…

案の定、視線の正体は水瀬律だった。

「み、水瀬さん…」

「翔央くん、いたー!!」

そう言うとたたたたっと僕の傍に来てベンチの隣に座った。

「な、なんの用かな?」

昨日、仲良くなりたい、とは言われたものの

僕は今まで人付き合いを避けてきた身だから

仲良くなるにはどうしたらいいのかまるで分からない。

「翔央くんとね、仲良くなりたいって昨日言ったでしょ?」

「う、うん」

水瀬さんはなにか仲良くなる方法でも考えてきたのだろうか?

水瀬さんなら友達に困らないだろうし、元々仲良くなる方法は知っていそうだ。

「今日、デートをしようと思います!君に拒否権はありません!」

「デ、デートぉー?!」

ぼ、ぼ、僕らは こ、こ、恋人同士でもないのにデートぉー?!

「男女二人で出かけるんだからデートなんですぅ」

あ、そういう意味か。焦った僕情けないいいいいい…っ!

「ど、どこに行くの?」

恥ずかしさから早口になってしまった、さらに恥ずかしい…

「水族館!」

す、水族館って…恋人同士多いスポットやないかーい!!!(翔央のイメージです)

「と、図書館じゃダメかな?」

出来れば!静かな!ところが!いいんだ!

「ダメです、水族館以外認めません!放課後逃げないでよね?」

わ、わがままだこの人ー!僕が何したっていうんだ!





これにて冒頭に至る。

水族館に来てしまった

どうしよう、周りイチャイチャしてる人ばかり…

気が滅入りそう。。

反対に水瀬さんは

はしゃいでいる、僕の気なんて知らずに。ははは…

はぁ…。

「翔央くーん、おーい?」

考え込んでいたらいつの間にか水瀬さんの顔が目の前にいた。

「うわあああ…っ?!」

思わず尻もちついてしまった、周りに少し笑われた。ぴえん

「大丈夫?!w」

水瀬さんにも笑われた。さらにぴえん。

「大丈夫。」

水瀬さんの差し出された手に捕まり何とか立ち上がれた。

「もう急に転ぶからびっくりしたよー」

「そ、それは水瀬さんが…っ!」

顔近づけてきたからだよ…

最後の言葉は心の中で呟いた。

「ん、私が何?」

水瀬さんは分からないと言う顔をした。

…もしや無自覚?!だとしたら怖い人だ。

僕は今日、今後この人の前では油断しないようにしようと誓ったのだった。




あの後色んな魚や生き物を見て周り

水瀬さんから休憩したいと言われたので

水族館内のイートインスペースに来ていた。

「翔央くんは何食べるー?」

僕はメニューを見てドーナツとコーヒーを頼むことに決めた。

水瀬さんに言うと

水瀬さんもちょうど食べるものを決めたみたいで

一緒に頼んでくれた。

ちゃんと後でお金は返したのでご心配なく。(誰に向けての言葉だよ)

「翔央くんってさ」

「ん?」

ちなみに水瀬さんはホットドッグとオレンジジュースを頼んだみたいだ。

「ドーナツ好きなの?」

ドーナツは嫌いではない。逆に好きだ。

でも普段は食べない。

なぜ今日食べようと思ったのか…

それは今日いつもより

"心の労力"を使いすぎてしまったからだ!

水族館内を歩く度に

カップルばかりで

気が滅入ったし

水瀬さんは水瀬さんで僕を強引に引っ張るものだから

さらに疲れたんだ、甘い物に頼りたくもなるよ…。

「ドーナツは嫌いではない。」

「じゃあ好き?」

「まあ、どちらかと言われれば…そうかな。」

「ふーん、そうなんだ」

なんか言いたげな顔してるなこの人は。

「何か言うことあるなら、その…聞くけど」

「え?」

びっくりな顔してる。図星だったみたいだ

「…」

「じゃあ、言うね。…なんで律って呼んでくれないの?」

「っえ?」

「最初に言ったじゃん。律って呼んでって。いつまでも水瀬さん呼びは距離感じるなー」

「ごめん。」

確かに僕は水瀬さんと呼び続けている。

それは彼女には気に入らなかったようだ。

「じゃあ、えっと…律さん」

うわあ、意外と緊張するもんなんだな、名前で呼ぶのは。

「…まあ今のところはそれで許す!いつか絶対律って呼ばせるからね!覚悟しときなよね!」

「はい、分かりましたよ律さん」

「分かればよろしい!えへへっ」

そう言って律さんはにまっと笑った。

……To be continued

ゆう・2020-12-28
悒の創作小説
2話

【 万能秘書の秘密 】 2話


「今度ともよろしくお願いします。」


ふぅ…。大事なお客様との仕事が終わった彼女は、達成感に溢れていた。


しかし社長秘書というものは、そうおちおち休めない訳だった。


「秋谷さん、この書類確認お願いします。」


「了解。」


てきぱきと仕事をこなす彼女に、見とれる社員も少なくはなかった。


「確認終わったわ。ここをもっと手短に。でも、この表現はいいと思うわ。」


彼女の早い仕事に驚き、また的確な指摘に感心を抱く人は多かった。


そして、昼休憩…



「よし!午前の仕事、早めに終わらせたから、ゲームの時間増えた!!」


彼女がてきぱきと仕事をこなす理由。それは全てゲームの為である。


誰もいない資料室で、念の為鍵までしめている。


「あっ!haruki様、ログインしてる!!」


《 こんにちは、harukiさん! 》


《 誰かと思えばrunaさんじゃないですか! 》


《 偶然ですね?!昼休憩かなんかですか? 》


《 はい!そうなんです!もしやrunaさんも? 》


《 はい!同じです!っていっても12時から1時までなので、そう長くできないですけどw 》


《 え!僕も一緒ですよ!?休憩時間w 》


《 えー!w じゃあ1時間協力プレイしません?》


《 ぜひぜひ! 》


haruki様と、協力プレイできるなんて!


この時間にログインしてよかったなー。


それより!haruki様と同じ休憩時間なんて!


明日も一緒にできるかな?


万能秘書は、休み時間オンラインゲームをしている。




〔 メモ 〕


ー haruki ー

・休憩時間が一緒
















読んでくださりありがとうございました!
ぜひぜひ第1話も読んでくださいね♪
好き5溜まったら、第3話公開です!

月姫夜・2020-01-26
小説
万能秘書の秘密
note文庫
ヒメの本棚
ちょっと推理っぽく
好き5溜まったら次のお話へ
第1話も見てくださいね!
2話

ーピピピピッ(目覚まし時計の音)

「ん…」

ーもう朝か…。

俺はいつもの様に着替えてから下へ向かう。

ーそれにしても昨日は凄い展開早かったなぁ

『 和津くんって呼ぶからね!』

『友達になろうよ! 』

そうだ思い出した。俺、"雫"さんって呼ばなきゃいけないんだった。

危うく"新田"さんなんて呼ぶ羽目に。言ったら怒りそう…

「あーこわいこわい」


☆☆☆☆


ーザワザワザワ(教室内の声)

ー相変わらず、騒がしいなぁ。皆眠くないのか?俺は正直眠い。

「はぁ」

あれから悩みに悩んだ。

雫さんにどんな顔して会えばいいのか。

「かーづくん!」

「わぁ!?」

そんな事に考えふけっていると

雫さんが驚かせてきた。

「おはよ!」

「お、おはよう…」

ーし、心臓に悪い…

「暗いなぁ、もう。君はどうしていつも下を向くのさ?」

「え?」

「それと窓ばっかり見てるよね?」

「…」

ーい、意外に観察されてたの俺の方なんじゃ…

「い、いいだろ。雫さんには関係ない」

ーあっ。

言いすぎたか?と思い、雫さんの方を見ると

一瞬悲しい顔を見せたあと苦笑いをした。

ー雫…さん?

「そっか!そうだよね、ごめん!」

「あ…うん。」

ー何だったんだ?今のは。

「あ、そう言えば今日種目決めだね!」

「種目?」

「もー。君はダメだなぁ」

「ご、ごめん」

「体育祭の種目決めだよ!」

「あー、そうでした。」

昨日雫さんとの早い関わりイベント(展開)が頭の大半を占めていて

すっかり忘れていたが、昨日の帰りの会で言っていた気がする、多分。

「和津くんは何に出るの?」

「…なるべく動かない種目がいいかなって思ってます」

「というと玉入れとか綱引きかな?」

「多分そうです」

「…却下!」

「ええええ…っ!?」

ー何故っ

「君を私の二人三脚の相手に任命します、異論は認めません!」

「はぁー?!」

ーそんな理不尽な!

「ダメっ…?」

ーうっ。この人、ずるい!上目遣い攻撃を仕掛けてきた!!

「うう…」

「はい、決まり!いぇーいっ」

「まだいいとは言ってないぞ!」

ー雫さんがこんな強引な人だったなんて…未来の君を恨むぞ俺は!

「大丈夫大丈夫、私に任せてくれれば!君はただ一緒に走るだけ!」

「…まぁうんそれなら。ってなるかああああっ!!」

「うわっ、急にどうしたのっ」

「…なんでもない。」

「そ、そう?」

ー危ない、彼女のペースに巻き込まれるところだった。

「ちなみになんで相手を俺にした訳?君に頼まれたら他の人喜んでやると思うけど。」

「…」

雫さんは一瞬俯いてから顔を上げ、こう言った。

「私が和津くんとやりたいからだよ!」

「俺と?」

「私さ、誰かから自主的に"友達になって"なんて言われたことなくて。ましてや男の子からだし!」

「はあ…」

「そんな変わった君を知りたくなったわけさ私は。」

「…」

ー未来の雫さん、これはどういう事だろうか?

「だから体育祭、一緒に頑張ろうね!」

「う、うん…」

こうして俺は強引な雫さんにより半強制的に二人三脚の相手にされたのでした。

ーまたまた展開早すぎなぁいいいい?!

……To be continued

ゆう・2021-01-22
悒の創作小説
2話

2話、失恋







晃と付き合って、1ヶ月が経った。

私はこれからも晃とずっと居れる。そう思ってた。




しかし、ある夏の日。私の幸せが一気に消え去って言った。




「ねー俺たち、別れん?」晃からのその一言で。




理由を聞いても、勉強に集中したいからとかテキトーな理由ばっかり。




だから、私は「うん、わかった」と別れを認めた。




やっぱり、好きじゃないって思っていても初恋だったし、諦めきれなかった。一生懸命好きでいた。




だけど、ある日の部活。




バレー部の部長の先輩から言われた。




「ホント謝ることしか出来ないんだけどね、晃と付き合ってるの」




その瞬間、私は頭が真っ白になった______

あや ヘッダーに好きください・2021-06-12
叶わない恋の物語
実話
良かったら次も見てください
短編小説風
感想ください笑
2話
次回、第3話。自分の気持ち

ー遂に来た!久々の学校だ…

周りを見渡すと生徒が沢山歩いている。

…昨日の助けてくれた人に会えたらいいけど…

昨日、私は病院に電話し、学校に行く許可を貰った。

主治医には「それが水瀬さんの望みなら止めたりしません」と言われ、

少しだけ感謝した。

あなたはどうしたいですかと、聞かれた時

私は直ぐに答えられなかった。

でも今は違う

あの時助けてくれた彼に会ってお礼を言いたい…

あわよくば仲良くなって

彼のことを知りたい…。

私の最後の目的は

"彼"になっていたのだ。









…職員室はここかな?

正面玄関から数メートル歩いた先にある階段を数段昇って

2階に着いた私はもう少し歩いた先にある職員室に着いた。

…一応、挨拶した方がいいよね。急に来たんだし…

ーガラガラガラッ

躊躇いなく私は扉を開けた。

「し、失礼します!鈴木先生はいますか?」

私のクラスの担任は鈴木先生だ。

女の先生で、いつも白衣を着ている。

「ん?私か?って…水瀬じゃないか!」

そう言うか否や私の元にダッシュでやってきた。

「どうしたんだ?入学式以来だろう」

「はい、あの…探してる人がいるんですが…」

「探してる人?」

私は昨日の出来事を包み隠さず全て話した。

「んー、話を聞く限りじゃわかんないな…」

「そうですか…」

そうだよね、写真すら無いもの…。

「そうだ、クラス写真見てみるか?」

「え?」

「見れば何処かの学年にはいるだろ。ここの制服着てたんなら!」

その手があったか!

「はい!見たいです、お願いします!」

先生は直ぐに写真を持ってきてくれた。

まず私の所属するクラスから見てみよう…

ージーッ

男子の列を満遍なく見ていると…彼がいた。

「先生!居ました、この人です!」

そう言って指を指すと先生はこの人の名前を教えてくれた。

「ん?ああ、こいつは河南翔央(かわみしょう)だ。」

河南翔央、くん。

「ありがとうございました!私、探してきます!」

「え?あ、おい!水瀬?!」

私は急いで自分の所属するクラスに向かった。









私はクラスの教室に着くと、クラスの中を満遍なく見た。

でも翔央くんは見当たらなかった。

…何処にいるんだろう?

そう思って突っ立っていたら、

横を女子二人組が通り、こういってるのが聞こえた。

「ねー、さっき外のベンチに河南くんいたよね!」

「うんうん!なんでいつも一人でいるんだろ?」

…外のベンチ。

私は直ぐに外のベンチのところに向かうことにした。









ベンチベンチ…と心の中で唱えながら

私は辺りにベンチがないかを探していた。

…あっ、いた!

あの時助けてくれた河南翔央くん、という男の子は

空を見上げてぼーっとしていた。

…声、掛けてみようかな?

でもなんて声掛けよう?

"やあ!"もなんかおかしいし

"どうも!"もおかしいしな…うーん。

普通に"ねえ"、にするか。

…よし!!

「ねえ」

私は勇気をだして、彼に声をかけた。

彼はと言うと、びっくりした顔で

「えっと…?」

と戸惑ったような声を発した。

…翔央くん、私を覚えていない?

「君、私を知らない?」

つい先日助けてた相手だよ?!

「し、知らない…です。すみません」

…謝らなくていいのに。

んー、どうしよう。

思い出して貰えないことには

私の本来の目的が果たせないよー!

まずは私を思い出してもらうことから始めなきゃなー…

「ふむ。そっか、じゃあ改めて自己紹介します。私、水瀬律って言うの。律って呼んでね!」

「は、はぁ…」

…名前は知らないか。てかクラス一緒だと言うことすら知らなそう。

「君は河南翔央くん、だよね?」

一応違ったら困るから確認の為に聞いてみる。

「な、なんで知って…」

認めたからこの人が河南翔央なのは間違いないみたい、安心した。

てかてか、

私の事覚えてないなまったくこの人は。地味に凹む。

ちょっと意地悪しよ笑

「同じクラスなんだけどなあ、悲しい」

そして私はわざとらしく悲しい顔を作った。

…どうだ!

「え、そうなの?!」

アワアワしてる、ウケるなあ

「そうだよ、覚えておいてね。これから仲良くなるんだから!」

私は笑顔でそう彼に告げた。

…私はこの人についてもっと知りたいと思った。

さっきの女子二人組が言ってた"いつも1人でいる"という理由も知りたいし。

残りの時間を彼を知る時間に使いたい!

「え?なんで」

なんで、と聞かれたが私は答えず

気になっていることを聞いてみた。

いつも1人でいる事への質問だ。

きっと教室でも一人でいるだろう。外でさえ1人でいようとするのだから。

「…翔央くんは教室でもいつも一人でいるよね、どうして?」

「…」

…翔央くん、なんて答えるのかな。

「僕、人と出来れば関わりたくないんだ」

「どうして?」

私は無意識にそう答えていた。

貴方は優しい人だ。他の人がその面に気づいたら放って置かないはず。

だって翔央くんはかっこいいもの。

困ってる私をなんの見返りも求めず、助けてくれた。

そんな人がどうして。。

そう考えていたら彼は下を向いてこう答えた。

「裏切られるに決まってるからだ」

裏切られる…。

翔央くんは誰かに裏切られた事があるんだろうか。

歩み寄っても受け入れて貰えず、離れていかれたんだろうか。

私は小中の時を思い出した。

私は体が弱いからいつも周りと同じく生活が出来なくて

どんどん置いてかれて、遂には離れていかれたんだ。

最初は仲良くしてくれていた子もいたけど

日が経つにつれて傍には誰もいなくなってた。

翔央くんも、そうだったのかな。

そうだとしたら、それは…

「…君は沢山頑張ってきたんだね」

そう答えていた。

彼は訳分からないと言った顔をしながら

「は?」

と答えていた。

君はわからなくていい。

私が君の辛さを分かったから。

分かったからこそ私は

彼を知りたいし、彼には私を知って欲しい。

だからこそ彼には思い出してもらわなきゃならないんだ。

「私1度だけ君に助けられたことがあるんだよ、君にはどうでも良かっただろうけどね」

「僕が君を、助けた…?」

…そうだよ。

「私、駅で今にも意識を失いそうな時があったの。その時大丈夫ですかって声を掛けてくれたの君が。」









思い出したのか、彼が

「あの時の女の子は君だったのか!」

と言った。

…やっと思い出してくれたあ!

「あの時はありがとう!やっとお礼言えた…っ」

…嬉しい。泣きそう

「わざわざそれを言いに?」

彼は私を見上げ、そう言った。

…最初はそうだったけど、今は_

「それもあるけど、もっと君を知りたいと思ったんだ!」

「僕を?」

「うん!君と居たらきっと君を知れるでしょ?だから仲良くなりたいの」

「はぁ」

…あ、今ため息ついたな。もう

よし、これならどうだ!

必殺!上目遣い攻撃ぃぃぃい!笑

「ダメ…かな?」

ふっふっふ…さてどう来る?!

「…ダメじゃないです。」

うぇーい!

「やったー!!!」

私は思わずガッツポーズをした。(心の中にて)

……To be continued

ゆう・2020-12-30
悒の創作小説
律目線
2話

ある日、インドを突然、大地震が襲い、多くの人が、避難を余儀なくされた
ともに、多数の犠牲者を出す、大惨事になってしまった
メアリーの両親も、この大地震に巻き込まれて、亡くなってしまった

震災孤児達は、それぞれ、身内に引き取られていった

半年後、場所は、イギリス!
この頃は、まだ、飛行機が開発前で、移動は船
インド大地震から、半年後、何とかイギリスに着いたメアリー
イギリスにいた、親戚に引き取られたメアリー

引き取り手を待つ、震災孤児達
メアリーの番が回ってきた
しかし、両親の愛情をもらって育った事の無いメアリーは、船の中でも、いじっぱりだと言われて、特に、両親が死んでも泣かない事は、笑い者にされた

いじっぱりメアリーは、名前を呼ばれても、絶対行かなかった
そして、全員居なくなるまで、メアリーは動かず、引き取り手に引き取られた

メアリーが連れて来られたのは、大きな屋敷だった
ここで、メアリーは、新しい生活をする事になる

レッサースー太🐧🦈🤝・2020-04-25
秘密の花園
2話



〜帰り〜
私「あ、そーいえば、遊ぶ約束どうなった?」
みんな「んー、遊ばんことにした。」
私「おけ。また来週だな。(遊ばん理由ってなんや)」

〜家に帰った〜
私 (暇やなー。ゲームしよ)ゲーム中

ママ「ただいま。」
私「おかえり。」

ママ「あれ?今日遊んでないやん。」
私「そu……」
ママ「みんな(イツメン)チャリこいで遊んどったよ」

暇人・2020-12-06
私のハブられた話
2話

『初恋の想い』

花音「あークラスにはどんな人がいるんだろ?仲良く出来る子がいると良いなぁー」
と思いながら花音は1歩踏み出し教室に入る
花音の名字は合田なので1番前だった。花音は席に着くと後ろの席の女の子に声をかけられた
友香「あ、あの!初めましてっ」
花音「え、う、うん!初めまして!」
花音は声をかけられた事にビックリしたが何とか返事が出来た
友香「あ、ごめん。ビックリさせちゃった?」
花音「う、ううん!大丈夫!」
友香「うちの名前は浅原 友香」
花音「友香ちゃんね…!私は合田 花音」
友香「花音ね!これから、よろしく」
友香のほんわか、明るい雰囲気が花音に好意を持たせた
花音は友香によろしくねと返しながら他のクラスメイトはどんな人がいるのかなと思い教室を見渡す
見渡しているとあの桜の木のところで会った優斗を見つけた
…同じクラスだったのか!
と思い話しかけようとしたら優斗はあっという間に女子に囲まれてしまった
友香「あー相変わらず優斗は人気やなぁ〜」
花音「友香ちゃん、優斗くんと知り合い?」
友香「ん?あぁ幼馴染やよ。てか、花音こそ優斗と知り合い?」
花音「うん、今朝、私が学校を散策してたら桜の木があってそこで話したんだ」
友香「そうなんやーま、優斗とはうちが後で話す機会を与えてあげようぞ」
花音「ふふっありがとう。でも、もうすぐ式が始まるから体育館に行こうよ」
友香「花音ちゃんは真面目ちゃんでしゅねー」
と友香と笑い合いながら体育館に足を運ぶ

ami(あみ)@けーわいだお☆・2020-02-24
小説
長編小説
2話

3年生
先生は私の話を聞こうともしなかった。
誰も助けてはくれなかった。


4年生
私をいじめてた数人とは
違うクラスになった。
でも、終わらなかった。
ある日、掃除の号令担当を決めるための
ジャンケンだっただろうか。
数人でジャンケンをした。
「「「ジャンケン、ぽい!」」」
莉菜と私の2人勝ちだった。
「やったね!」
「うん…!」
「あ、そっか……
彩花ちゃんと喋っちゃダメだった」
(え……?)
「なんで……?」
「Aちゃんに言われたんだ」
色々と頭が回らなかった。
私はAちゃんに話を聞きに行った。
Aは何も言わなかった。

家に帰り私は泣き出した。
辛かったんだ。
莉菜とはずっと仲がいいと思っていたから。
裏切られたに近い感覚だった。
家族は心配していた。
私はいじめのこと一切を話した。
母は学校に連絡しようとしたが、
私はもう少し待ってくれと、頼んだ。

数日後、私はみんなが教卓の上に提出した
汚いプリントを少し整えようとした。
その時だった。
Aが私の眼球を切った。
そのプリントで。
少し笑ったAの顔が今でも怖い。
(痛い……)
私は少し早歩きで目を押さえながら
トイレにある鏡を見に行った。
目は真っ赤だった。
(でも、流血はしてなそう……
とりあえず、先生に……!)
その日はちょうど保健室の先生が
出張でいなかった。
職員室の先生が目だから……なんて
言いながら、私の親に連絡した。
母はすぐに来て眼科に連れていった。
目にはやはり傷があり、あと1mmでも
ズレていたら失明していたと言われた。
母は先生に話した。
しかし、学校側はいじめとは認めなかった。

『 』・2020-04-23
小説
夕日の中で君を思う
2話

配信者の俺が恋をした。


~♪


「あーあー。こんばんわ!
通知飛んだかな…?(((ボソ
今日も来てくれてありがとう」
配信画面にみんなからのこんばんわコメが流れる。
いつもの常連さんから、初めましてさんまで。。。
その中にひとつ、俺の目に止まったコメントがあった。
コメントの内容自体はみんな同じ「こんばんわ」というコメント。
だけど「星奏𓈒𓏸︎︎︎︎seira𓈒𓏸︎︎︎︎」という名前に過敏に反応する。
そう、せいらは俺が…好きになってしまったリスナー。



せいらが初めて俺の枠に来たのは今から1年半前。
俺が配信者として活動し始めて3ヶ月が経った時。
初めは普通の初見さんとして来てくれた。
「初見です!」せいらのそんな短いコメントから始まった。
その時はせいらに恋心なんて一切なかったから
いつも通り
「初見さんいらっしゃい!
良ければ自己紹介してってね!
来てくれてありがとう!」と
普通に対応した。
自己紹介も年齢が高校生ということと
女の子、そんな情報だった。
特に印象深いことはなにもなく、
その日は配信を終えた。


配信後、暇だったからエゴサをした。
#蒼くんへ
で探してたら、せいらの投稿が1番上にあった。
「今日初めて推しができた。
コメント読んでもらえた。
好きになった。
蒼くんのためにTwitter入れちゃった
明日から通います!
#蒼くんへ#届け」
このTwitter文を読んで俺は顔が真っ赤になって
心臓がバクバクしてた。
今思えばちょっとした文だったかもしれない。
それでも、配信初めて3ヶ月の俺にとって特別で嬉しかったんだ。
今さっき来てくれた初見さんに対して
こんな特別な感情を抱いてはいけないとはわかってる。
それに、『初見さんと俺』の前に『配信者とリスナー』だ。
許されるわけない。
特別な関係には決してなれない。
でも、俺はせいらに秘密の恋をしてしまった。
そして、今もまだその気持ちは変わってない。

羽花・2022-03-01
配信者の俺が恋をした
小説
2話

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