#705

しにたいと
そう思ったことがある
　
あまりにも追い詰められて

あるいは
ふとした瞬間に

人は
そんなことを考えることを
知っている

だけど、
できなかった　

お父さんがくびをつって
しにゆくのを

ちいさなての私は
その
ちいさなまなこでみていた

残されたものの悲しみを
衝撃を
感情を

実際に
体験していたから
誰よりも知っていたから

あんな思いは
お母さんにも
おばあちゃんにも
妹にさえ

二度とさせてはならないと
本能が告げていた

それくらい
インパクトのあることなんだ

ちっぽけでも
人が一人
いなくなるということは

私は多分
生涯わすれることはできない

あの日の光景を
あの日の感情を

それをイヤというほど
知っていた

今はそれがストッパーになってくれて
本当に良かったと思う

そんな日が
今では全く来ないといえば
それはうそになるけれど
　
びっくりするくらい
穏やかに毎日を重ねているし、

くだらない話で笑っている　　

しあわせなんだ

だからいいたい
偽善と言われるかもしれないけど

大人になったから言いたい

まだ若いあなたに伝えたい

出口のない暗闇に思える日々の
その中にいる、
あなたにつたえたい

あなたがどんなに
自分をちっぽけだと思っても
周りがそう言ったって
いいの

迷惑かけていいの

迷惑かけないで生きていける
そんな人はいないの

ただ
生きていればそれだけでいいの

ただそこにいる
それだけでもいいの

自分は幸せになんかなれないかもと
思っていても
大丈夫

私もかつて
そうでした

でもいまは違うから

大人になったら
それはそれで
いろんな大変なこともあるけれど
　
それでもあるから
「生きててよかった」って思えることが　

きっと
あなたにもあるから

騙されたと思って

もう少し
ね？

生きてるだけで
１００点満点💮だよ

夜更けに


君と同い年の推しの歌手さんの


バラードを聴いていたら


なんだか切なくなったよ

一度失われた命がどう奪われたにしろ
戻って来る事は二度と無い