#CurtainCall

curtain call








"誰もが主役のショーなんて

どこにも存在しない"







クラスの中心で笑ってるアイツが主役で

僕はその他のエキストラってとこかな









"それぞれ決まった配置がある"










｢お前、今日掃除当番変わってくれよ｣


｢どうせ、暇だろ？｣









"やりたくないことだって

誰かがやんなきゃなんだね"









｢じゃ、任せたぞ｣



『…うん』









"でも、それって誰が決めてるんだろう"










｢えらいよ｣


｢さすが私の子供｣








僕の事を認めてくれるのはこの人だけだった

でもそれで十分だった











｢今日のご飯は何がいい？｣


『母さん、僕もう知ってしまったんだ』


｢ん？何のこと？｣








少し強ばった顔に、胸が苦しくなる









『母さんは僕の本当の親じゃ無いんだね』










信じたくなかったけど、そんな顔されたら

もう嫌でも分かるんだよ












"真っ直ぐ見つめた先に信じてたものがなくて

絶望した日もあるさ"











『歌手になります』





進路での先生との話し合いで僕は言った










路上で歌う毎日、誰もが僕の前を通り過ぎていく

まるで、空気にでもなった気分だ










先週、隣で歌っていたあの人は

もうデビューしたなんて事はニュースで知った















"地面を這いつくばって簡単に追い越されて

納得できない今日にもalright"














今日もまた、歌う





『もし君に助けが必要なら

ここへ来て、とにかく歌うから』






助けが必要な誰かへ、僕ができるただ一つのこと






『その後もう一度歩き出せるかい？

まだ諦めるには早すぎるから』












拍手なんていつぶりに聞いただろう














｢では、人気絶頂のあの曲です｣












煌びやかなスポットライトの中心


僕の声が響く








『もしたくさんの事が作り物だとしても

僕らの感じる痛みや思いは真実だから

いつか自分でも感動できるような

舞台をやり遂げたなら、待ってるcurtain call』










"止まることなく、飽きることなく、

辞めることなく歩き続ける

迷う日もある、落ちる日もある

それでもいつか輝く日まで"









By curtain call

僕は何をすべきだったんだろう

傷付くのが怖くて

気付かないフリをした

随分昔に終わってたはず

でもいざとなると涙が零れるのは何故？

君に伝えなきゃ

「今までありがとう」

傷つくのが怖くて
気付かぬフリをした

随分昔に終わっていたはず
But why

いざとなると涙が零れるのは
何故？

君に伝えなきゃ
「今までありがとう」

朝日が色を付ける



君のいない今日を

朝日が色をつける
君のいない今日を