樤・2021-03-04
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眠る鳥と時計師
君と出逢って君を失って
時がどれだけ過ぎても
まだ過去にできてないんだ
君とすごしたあの頃は
幸せな時間だったと
笑顔で言える日がくれば
想い出になった証だろうか
君が苦しいとき
何も出来ないかもだけど
せめて君の側にいたい
もう戻れない君との日々が
今となっては眩しくて
荒道かき分け
進んだ先に
君が笑顔で
待ってないかな
霞が晴れた今宵の空に
見えるは月と君がいた跡
漂う空気、鈍くなる思考
高い体温、埋める心
生きたいと願えるほど
僕は強くないけど
死にたいと言っていい程
辛いわけでもない
よーいドン
駆け抜けた日々は眩しくて
今の僕には無いものばかり
涙流すのはやめにしようか
貴方が何処かで笑えてるなら
それを僕の幸せと名付けよう
君と描いた不確定な未来予想図
きっと捨てるのはまだ早い
君が辛い時
傍に飛んで行けるような
そんな鳥になりたくて
君の嗚咽が宙を舞い
泪が頬を伝うとき
僕は隣で君の手を取り
優しく君を抱き締めるから
失った時間はもう戻らない
だからあの頃に戻りたいと思えて
地を蹴り腕を広げ
急降下する夢はまだ夢