千華・2022-08-11
あなたを想う…紫苑
ひとり寝の夜
おぼろに浮かぶ月は
少し欠けていて…
雨上がりの空気が
しっとりと濡れている
こんな夜はなぜだか
あなたを
近くに感じるの
寂しさと 優しさが
背中合わせの夜
貴方の手の
温もりが恋しくて
弱虫の私に戻ってしまう
こんなひとり寝の夜は
優しい声
聞かせてよ
あなたの歌で
眠りたい
寂しさ募る
夜だから
寂しい夜に
耳を澄ませば
あなたの声が
聞こえるかしら
暗い夜空に
手を伸ばせば
あなたの笑顔に
届くかしら
膝を抱えて
今夜もひとり
闇を見つめながら
遠い夜明けを
待っている
こんなふうに
寄り添って咲けたら…
今はもう
望んでもせんないこと
深まる秋の
独り寝の夜の寂しさ
夜の闇に
月明かり冴えて
虫の音を聞く
知らぬ間に
秋の色深まりて
独り寝の夜具の冷たさ
心が寒い朝
無意識に伸ばした手は
虚しく空をきる
何を求めているのか
自分でも分からないまま
まだ起きるには早い
こんな時間に目覚めて
二度寝もできず
始発電車の音を聞く
ひとり寝の朝
いくら毛布を重ねても
寒いのよ
だって
あなたが隣にいないから
ひとり寝の寂しさにも
もう慣れました
寒い朝は
あなたのぬくもりが
恋しくなる
隣にいられるだけで
幸せだったの
心が乱れて
想いがあふれて
綴る言葉が
見つからないの
眠れない
こんな夜は
貴方の足音
探してる
雨の音に
混じって
「ただいま」って
帰ってくる
貴方の声を
待っている
ようやく
ひとり寝にも
慣れたけど
夜明けの寒さが
身にしみる
こんな朝には
夢の中で
貴方の手を
探してしまうの