#傷跡の忘れ方

生きるって

結局は自分の居場所を作れるかどうか

それで全て決まる

絆創膏は貼れないよ
目には見えない傷だから
小さな傷 深い傷 大きな傷 浅い傷
もうどこで付けたかも分からない
古傷も
どこで誰にどんな風に…なんて
思い出せないほどたくさん
そうか、わたし忘れてたんだ
いつの間にか付けられた傷
もう思い出せないぐらいに
忘れていたんだ
それは君のおかげだったんだ

裏切られた傷跡はどうやって忘れればいいの

過ぎたことに　　いつまでも　囚われないで

まだ　見ぬことに　　不安に　なり過ぎないで


傷口の　痛みは　　確かに　うずくけれど

でも　　それも　いつか　　振り返ってみれば


わたしにとって　　通るべき　試練だったと

成長するために　　必要な　過程だったと

何ひとつ　　無駄には　なっていないんだと


そう　気付けたなら　　傷跡さえ　愛しいと　想える

暁に滲んだ過去の傷跡

飛び降りようともがいた夢の跡

時間が解決してくれるなんて

嘘ばっかり

時間が経てば経つほどに

傷は深くなって跡になって残る

絆創膏だけじゃ心の傷は拭えないみたい

あなたに傷付けられた傷も

かさぶたになった傷跡も…

綺麗に忘れる訳ないよな。

あなたが隣にいた季節は
永遠に戻る事はないってわかってるのに
気づけばいつも探してる

惜しみない愛情と
そこに込められたどこか必死な愛言葉

振り返ると必ず
君もこちらを見つめていることが嬉しくて
初めての我儘に
心底幸せそうな顔をして
付き合ってくれたことが
どうしようもなく面映くて

わたしは心をあけ渡した

あの時　大好きが溢れ出した時
わたしは幸せになりきれなかった

きっとわたしさえ知らぬ間に分かっていたの

いつか貴方という傷跡の
瘡蓋を剥がせずに泣くことを

心の　中で　　渦を　巻く　　この　悲しみを

遠く　　海の　向こうに　　放り投げたなら

少しは　　気持ちが　　軽くなるのかしら


・・・・・いえ、　そうではなく……

どんなことを　想うにせよ

今の　わたしの　　飾らない　素直な　感情の　現れ


だからこそ　『放り投げる』　のではなく

そっと……　時の　流れに　『注ぎ出す』　のです

穏やかに　　心の　変わりゆく様を　　見つめるのです

いつしか　　再び　前を　向いて　　歩き出せるまで……

この数年で背負った傷跡は
どうしたら忘れられる？
貴方から受け取った傷跡も
私がつけてしまった傷跡も
忘れるなんて元から無理だったね

傷跡を辿る度に貴方の足跡があって

私はどんなに足跡を辿っても貴方には…

追いつけなくて

いつのまにかドアの前にいて＿

開けた時には涙が止まらなかった

どれだけ楽しい思い出たちで

繰り返し塗りつぶしたって

呪いのように消えてくれないの

いい言葉ばかりじゃなかった
あなたからの言葉
今も引っかかっている

価値観を揺るがすものなのかもしれない

あなたの言葉は
素敵なものと受け取りたくて

自分に嘘をついたのかもしれない

離れた理由
今はっきりと見つけられた気がする

好きを超えて
傷ついていた

傷跡はないほうがいいの？

ないと喜び方がわからないでしょ