#好きだった人

春の朧を感じたら
そよ風 肌を吹き抜けて
花びらは 身を散らせつつ
舞い踊りゆく 儚げに


あの懐かしき 残り香と
あの薄れゆく 面影が
心の奥で 揺れながら
想いは悲し 春霞


君が残した ひとことと
花の気配に 春の風
すべてが 遠い記憶へと
心を揺らし 夢惑う

君の瞳に映る私は

ちゃんと可愛く映っていたかな

この空はとても輝いてて眩しいのに
君の方が輝いてて眩しかった。

まん丸で 淡い紅の恋心は

いつから 触れると痛くて

いつから 想うと苦しくて

いつから 綺麗ですねと

想えなくなったのですか？

貴方との恋は私の心を鷲掴みにしたね

本当は尊敬していて一緒に過ごしたかったの

好きという気持ちや情熱を教えてくれた

ありがとうの言葉でこの想いに終止符を

貴方との恋が実ったかどうかより

貴方のことを好きになれて良かった

貴方を知れたことが私を大きく変えたの

貴方の役に立ちたいとか尽くしてみたかった

そんな言葉が私の頭をよぎるけれど

きっと通り過ぎて伝えることはもうないの

好きだったのに...
大切だったのに...
急に嫌いになることあるよね。
嫌いになったらモー好きにはなれない...

運命じゃないなんて

わかってたよ

貴方は私に希望を与えてくれました。
本当にありがとう。
感謝してもしきれないよ。

いっそ嫌いになれたら楽なのにな…

君のことは好きだけど
私は諦めます。

貴方が幸せであれば十分です。
たとえ、この恋が叶わなくとも。

手を差し伸べても

届かない貴方

近づけば

離れてゆく

見ることすら

許されない

私たちはそんな運命を

刻み込まれた

あの星は何よりも輝いていたと思ったのに
君の方が輝いてたね。