#季節の旅

「さよなら」も告げられず散った

いつかはまたこの想いを繋ごうね

頬を染め上げた月は照れたように笑っている

今夜、私の想う月に夢の中で会わせて欲しい

君は「またね」と咲って散った

僕の感謝の5文字は届きましたか

貴方は咲いているのに私には

咲っているように見えなくて

寂しさを咲かせているようね

冬に舞い戻らないように

春に寄り添っていたいの

きらきらの音が溢れる中

僕は机に突っ伏しながら

透明になりたくなったよ

大人の恋に憧れていた幼い僕は

一つの感情に頼りすぎていてさ

同じ位置に立つだけで精一杯だ

貴方にはこれからも私たちのことを

見守るように見下ろしてて欲しいよ

暖かさを羽織った季節は散ろうとしている

また出番が訪れたら暖色に実りますように

いくら待っても君はもういない

痛感する季節は暖かくて眩しい

愛色に咲いた花に言葉を託してみたら

花が想いに気づいて届けてくれるかな

春が散る前に温かさが咲いてくれた

春が閉じてもどうか花開いて欲しい

暖かさは流れて眩しさが寄せる

心の衣替えは済んでないままで

夏色に表情を変えている空が曇り始めた

雨が眩しさを緩和してくれたようだった

君を拒絶してしまった時もあったね

それでも待ってくれていたんだよね