#寒色を帯びて

君に救いを求めることを躊躇するのは

君も救いを求めているからなのだろう

沈んでしまう前に

抱きしめて欲しい

背中に感じた君の寂しさに

僕の寂しさを伝えてみたの

君の本音に触れられなかったとしても

僕を君の心の近くにいさせて欲しいよ

本音を隠さなくて辛いのは君で

本音を隠して苦しくなるのは僕

だったら、僕は黙る方を選ぶよ

君を独りにさせたくない

私が独りになりたくない

何方も本音なのでしょう

愛色に実った果実

愛を知らない私が

食べてもいいかな

繋がれた手を離せないのは

心まで繋げる自信がないから

僕の笑顔が流れてしまったとしても

君の涙が拭われれるならそれでいい

「自分さえ我慢していればいいんだ」

それで君の何が救われるのというの

僕が嘘をついて君を護れるなら

僕は喜んで嘘をつくのでしょう

夕の景色が夜に沈む前に

君と見ておきたくて

抱き締めていて欲しいよ

僕の涙に気づかないまま

傷ついた心に優しい言葉を当てても

君の心を救うことはできないだろう

僕が君の“寂しい”を知れたって

抱きしめられる関係じゃないよな