佐々木・2018-07-08
恋風
恋風に吹かれ
草木は踊る。
瞳を閉じれば鮮やかに
爽たる音を語り紡む
音の一つ一つが繊細で
そして何処か切なげで
私の心と響き合う
同じ風に吹かれる君は今
誰を想っているのだろうか
‥恋風がやけに冷たく心に刺さる
戀飆
飆のように身を穿つ戀
07 女子校
語学 文学
さるべきにやありけむ
恋風が頬を撫でる
かつて君と歩いた道を通った時
僕の顎の下を
撫でるように吹いていった風は
確かに君だった
いつもなら
ポジティブな筈なのに
君を思い出すと泣き虫になる
風に君を感じ
道端の花に君を見て
花の香りに君を想う
そして君の温もりに
包まれたいと涙する僕も
野を駈ける風になりたかった
君と戯れる風になりたかった
暖かい季節の中に恋の風が吹いたのなら
気紛れな君の心は反応してくれるのかな