#悲恋

離れようと思えば離れられたはずの恋心

伸ばしすぎてもう切っても超速再生する

砂の上に書いた「好き」は

君に気づかれるよりも前に

波が空気を読んで消したわ

君への想いを呑み込む前に

吐き出してしまいたいのよ

僕の想いは色付いた氷のように

さっさと砕けて溶けてしまえよ

君が好きな人と幸せでいるのならば

僕はきっと見ないままでいたいから

僕の知らないところで幸せでいてね

君が落とした恋心を拾う人は僕でありたい

僕の恋心を拾ってくれる人が君でなくても

すれ違うだけで精一杯のエキストラ

次はヒロイン役に指名してください

触れたらきっと火傷しちゃうね

触れなくてもたぶん痛いけどさ

私と君の「好き」がすれ違ってても

私は君の「好き」を期待してしまう

飴のように甘さを噛み締めたかったんだ

噛めば噛む程に苦くて喉元を支えた恋心

君を好きだという事実はきっと

君にとって不都合な真実も同然

諦めなきゃいけないなんて思いたくなかった

叶えたい想いとして抱えていたかったんだよ

君にとっての僕が友達だとしてもいいよ

一番目の友達でも隣にいられるのならね

夕陽に染まる横顔は泣き出しそうで

気づかれない視線はまた合わないね

君が本気にしてくれないだけで

伝えたい気持ちは本物なんだよ