はじめる

#流産

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全78作品・











あの日から今日で一年

エコー写真は敢えて破り捨てた

もう、見られないようにわざと…

悲しかったけれど辛かったけれど

あっという間だったよ

今日で思い出すのは

ほんとのほんとに最後にするね

だけど、忘れたわけではないよ

忘れたくても忘れられない

いや、この先も忘れることは

きっとずっとない

このさきまた

新しい生命(イノチ)が宿った時

その子はきっと胎児になりきれなかった

あの生命の生まれ変わり

私たちの元に戻って来てくれたって

そう思うことにするよ

これで最後です 最後に一言

短い間だったけど束の間の幸せ

本当にありがとう

私のお腹にやって来てくれてありがとう

一時でも私を母親にしてくれてありがとう

またいつか、会えることを

楽しみにしています

さようなら

また逢う日まで

𝚃‌𝙾‌𝙼‌𝙾🥞🐿・2019-03-29
3月29日
さようなら
流産
妊娠
流産宣告日
これで最後
ありがとう
束の間の幸せ
また会える日まで
母親

【HEAVEN'sGIFT~砂時計】



ここは、どこだろう。



そこは、空中に浮かぶ


花畑の様な場所だった。



初めて嗅ぐ花々の匂いに


私の心は跳ね回る。





それにしてもどうして


こんな場所にいるのだろう。



キョロキョロと


辺りを見回しながら


歩みを進めると



その中央には


素敵なお庭にあるような


モザイクテーブルが置かれている。



更に、その上には


ガラス製の砂時計と


1冊のノート


そしてテレビが置かれていた。


「なんだろ、これ」


パラっとノートをひとめくり。



すると一番最初のページには


驚くような真実が書かれていた。



“ あなたは、死にました”



「……なに、これ?」



記憶を巡るけれど


事故にあった事も


病気に苦しんでいた事も


自殺するほど


悩んでいた記憶もない。



私の視線は好奇心のまま


そのノートを読み進めていく。



“ あなたが天界へ旅立つ前に下界とコンタクトをとる機会が与えられました”



「下界……と」



“ コンタクトをとれるのは一人だけ。時間制限は三分です”



そして


次の白紙だったはずのページには


いつの間にか


ひとりの女性の名が記されていた。



小波 梨花



聞き覚えのない名前だった。





ブゥン…


今では疾うに見なくなった、


ブラウン管のテレビが


ひとりでについた。



私は、かじりつくように


テレビを見つめる。




白い壁


白い天井


白いベッド




病院のような場所だ。



リクライニングさせたベッドに座り


涙を落とす女性と


その女性に寄り添う男性の姿。




「……梨花」


「う…っ、どうして……っ」


押し込めるような泣き声は


やがて大きな波になる。




「私っ、私の、私の……っっ」


「梨花……仕方がなかったんだ」


「ちが、違うよ、私のせいだっ」





心を劈くような、悲痛な泣き声に


私の心は、大きく揺れた。



辛い



苦しい



悲しい



寂しい



その女性が涙をひとつ


こぼす度に


私の中に渦巻く感情。




私の瞳から涙が溢れる。


「泣かないで……」


テレビに手をかけ


私は叫んでいた。



「お母さんっっ………」



今…、私、なんて?





テレビの中の女性を


母と呼んだ途端に私は


とても暖かいものにとりこまれた。



心地のいい、時間


気持ちのいい眠り


大好きなお母さんの声と


ドン、ドンという


規則的な音。







ああ、思い出した。


私は梨花の中にいた、胎児だ。



お父さんは、和彦。



私は二人の間に出来た子どもだった。



二人とも私が産まれるのを


楽しみにしてくれていた。



お母さんが毎日


話しかけてくれた。



ちびちゃん、


そう私を呼んで



お母さんのお腹に


生きてるよ、の合図をしたら



いつも「今日も元気だねぇ」


そう、笑い声がしたんだ。



赤く輝く胎内。


お腹ごしに


お父さんの手のひらを感じた。



「元気に育てよ」



お父さんはきっと笑ってた。





なのに



私は……死んでしまった。



ふたりに会えなかったんだ。



これから


楽しいこと


いっぱい


三人でするはずだったのに。




お父さんの泣き出しそうな顔。


お母さんの泣き声。



胸が、痛い……



せっかくもらった生命を


大事に出来なくて


ごめんなさい。




「ほら、疲れただろ…まだ術後数時間だよ、もう少し、眠りな」



和彦が梨花に言う。


「……うん、和くんも……少し休んで」


梨花は布団をかぶり、


また唇を噛みながら泣きじゃくった。


すすり泣く声を耳にした和彦が


どうしたらいいのかわからずに


病室を後にしたその時だ。





チリチリチリチリチリリン




目の前の、線のない受話器が


音を立て始める。



その音に誘われるように


受話器を手にすると



くるん



砂時計が反転し



さらさらと砂が落ち始めた。




「……お、かあさん……?」



私がそう声をあげると


テレビに映る梨花は


身動ぎひとつしなくなった。



「お母さん…?」


もう一声、呼ぶと


梨花は勢いよくベッドから跳ね起きる。



「……ちび、ちゃん……?」


「うん」


「ごめ、んね、げんきに生んであげられなくて…ごめんね」


梨花の口から出るのは


悲しい謝罪ばかり。



お母さんは何も悪くないのに。



「お母さん……大丈夫だよ、私、痛くないよ、苦しくないよ」


私は言葉を焦る。


伝えたいことがたくさんある。


きっと、三分じゃ足りないくらい。



ごめんなんて、寂しい言葉より


ずっと大切な何かに突き動かされ


私は、言葉を連ねた。




「お母さん、泣かないで」


「お母さん、ありがとう」


「お母さんのこどもでよかった」


「大切にしてくれたこと知ってる」


「お母さんのせいじゃない」


「お母さんの笑い声が好き」


「お母さんの歌声が好き」


「私、幸せだよ」


たくさんの言葉が生まれる。



まだ、文字も言葉も知らない私が


大好きな人を想って紡ぐ想い。



梨花の涙は、止まらなかった。


もう、砂は、なくなる…。



私は最後にもう一言



「お母さん、大好きだよ」


精一杯、笑ってそう告げた。



梨花は


泣いていた。



拭っても拭っても


止まらなかった。



でも、



最後にぐしゃぐしゃの泣き顔で


震える口角を持ち上げて笑った。



「お母さんもこはるが大好きだよ」




ブチン…テレビが消える。



「お母さん、お母さんっ」


いくら呼びかけても


受話器からはもう梨花の声はしない。




無常にも、時は過ぎた。



「お母さん……っ」


私はさっきまで梨花の声が


聴こえてきていた受話器を抱き締め


しばらく、泣いた。


しばらく泣いて、涙を拭い立ち上がる。



パリン


突然、砂時計が壊れたかと思うと


優しい風が時計の中の砂を巻き上げる。


風に舞う砂はあっという間に


光の中へ続く一本の道を作り上げた。



「行かなきゃ」


私は1歩、踏み締める。




梨花は最後に


最高のプレゼントを残してくれた。



「こはる」


顔も見られず死んでしまったのに


名前をつけてくれていた。



お別れはとても寂しいけれど


私を愛してくれた、証が


名前の中に詰まっているから



「お母さん、笑ってね」



私は、その言葉を最後に


光の世界へと、消えた。










---------


「梨花、今日はずいぶん食べるな」


「だって元気になるんだもん」


泣き腫らした目を細めて笑う梨花に


俺はほっと胸を撫で下ろす。



あと二ヶ月で会えるはずだった我が子。


突然の胎内死を告げられた。


三年間、子供に恵まれず


やっと授かった子だっただけに


俺はもちろんのこと


梨花の落ち込みようは


筆舌に尽くし難かった。



しかし


死産から四日目


昨日のこと。



一本のミネラルウォーターを


飲み干して病室に戻ると


「こはるの声を聴いた」


と、梨花は言う。


こどもを亡くしたショックで


おかしくなったのかとも思ったが


梨花は泣きながら笑っていた。


今日も


「こはるに心配はかけられない」


そう言って、


よく食べるし、よく笑う。


たまに零れる涙は


俺が拭ってやればいい。



こはるの声を聴いた。


それは本当かもしれないと


思い始めている。



きっと梨花が


あまりに落ち込んでいるから


こはるが心配したに違いない。



天国からの、贈り物だ。



こはる、ありがとう


病室の窓から見上げた青い空に


俺は、心の中で呟いた。





-----・・・-----



別垢まりさんとのコラボ


第二弾っすー♪♪


今回も楽しかったー(*´ω`*)



この企画、神っす笑


まりさんありがとうございました♪


あとは頼みましたよ(●´ω`●)
(期待の眼差し笑)



今日球技大会で疲れてるので


贈り物のお返事は明日ということに。



申し訳ありません!((。´・ω・)。´_ _))ペコリン




幸介

ひとひら☘☽・2020-02-18
幸介
幸介による小さな物語
幸介による疲れた人へのメッセージ
独り言
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HEAVEN'SGIFT
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一緒に書きましょ♪
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生きる
胸を張って生きていい
ゴッツフォン
死にたい人へ
ポエム
胎内
胎内死
死産
流産

ねぇ嫌だよ。

高校生で妊娠とかしたくない。

今は、ただ生理がちゃんと来るように祈るしかない。

こんな無責任な人間でごめんね。

もし、妊娠してたら赤ちゃん堕ろしたくない。

こんな人間が赤ちゃん堕ろしたくないとか言っても

説得力ないよね。

クズでごめんね。

こんなこと言っても誰も許してくれるはずないだろうけど。

Nana・2020-08-13
無責任
無責任でごめん
流産
妊娠
性行為

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

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さよなら、ありがとう
名前あげたかったな
またここにおいで

茉莉花・2019-10-01
3行ラブレター
流産

兄ちゃん、お前が別の家族で幸せに
過ごしていることを望んでるよ。

Aito
5.1

Aito・2023-05-01
流産

18歳の時に私のところに来てくれたあなた。
21歳の時に私のところに来てくれたあなた。

2人ともお空へ帰っちゃったけど。

私はまたお母さんになれるかな…?

絢乃・2019-09-07
流産
死産
妊娠
4回目
赤ちゃん

子供が大好きな夫に自分の子を抱かせてあげられないことの辛さ、流産をして心に残った傷。それを癒すには時間が必要だ。それでも、あえて鴻鳥先生はこう言ったのだ、 「次はきっと大丈夫。だって篠原さんはこんなに近くに世界一の味方がいるじゃないですか」と

隣のクラスの同級生の野球部に恋した女の子・2021-05-17
篠原沙月
コウノドリ
流産
不育症
名言
鴻鳥サクラ

カモミールは
避妊効果や流産効果がある

だいたいの人は
セラピー効果にしか
考えられないのだろう

嫌いな女性が妊娠してたら
カモミールティーを飲ませるといい

🦋🧜🏻‍♀️愛斗🔞@大人向けの投稿多め・2019-08-20
豆知識
復讐
避妊
流産

初夢がまさかの残酷な夢!!(悲劇)

双子の赤ちゃn…じゃなくて胎児が
めちゃくちゃ酷かった(´;ω;`)

多分母親に流産されてしまった胎児
なんだろうけど悲しさと恐怖で泣いたわ…。


二人共、母親からの胎内からすぐ外に
無理矢理出されちゃったみたいで
体半分くらい骨がボロボロだった。

あとまだ手のひらサイズだったから
夢でも涙が止まらなかった。
(夢で駆けつけた時既に遅かった(号泣))


その他に双子(姉妹)が二組居たけど
四人共も元流産された子達だった。

「あの子達を、私達を助けて」って
言ってた時察したけど…。


とりあえず水子霊になっちゃった
双子の胎児や四人は
私や他の霊が引き取ることにしたけど

流産絶対にやめようね…。

流産されてる時の胎児
本当に残酷だからね…(´;ω;`)

MIMI・2021-01-04
初夢
流産
中絶
辛い
悲しい

君と初めて会った

あの日から

何日も経ちました

今は遠くにいるけど

あなたの声は

私の心にまでちゃんと

届いています

Aka・2021-05-11
母の日
流産
いつも愛してるよ
どんな事があっても
親子



天国で赤ちゃんが幸せに過ごせますように

そして私がこれから幸せになれますように

ひーな。・2021-07-06
七夕の願い事
流産
我が子
赤ちゃん
妊娠
幸せ
天国

手術怖くはないんだけどね。
眠れないや。
明日は脱け殻になった赤ちゃんと、
さよならの日。
もう悲しさはすべて吐き出したよ。
眠れないのは、なんでだろうね。

茉莉花・2019-10-15
独り言
流産

出逢うことも無く空に行ってしまった
お姉ちゃんに会いたい

ナナシ・2022-06-07
ないものねだり
流産
姉妹になるはずだった存在

No567 珠樹くんへ


久しぶりにお手紙を書きます。


予定日通り生まれていたら
きみはもう生後3ヶ月だったんだね

ようやく夜泣きが落ち着いて
首がすわり始める頃かな

まだミルクのにおい
...するんだろうね

18週と1日
きみの心拍が止まった日
きみが逝ってからもうすぐ
9ヶ月が経つよ

時の流れは残酷だね
まだ心はあの時に
置いてきたままなのに
時間だけが急いて過ぎていく


お父さんとずっと
きみを産むか産まないかで
何度も何度も話し合っていた

お医者さんからも
お父さんからも
友達からも

やめた方が
いいんじゃないか


そう言われても
諦めがつかなくて


産みたくて産みたくて
悩んで悩んで
泣いて泣いて喧嘩して

そうやってる間に
きみは逝ってしまった


悔やんでも悔やんでも
悔やみきれない

忘れたくて忘れたくても
...絶対忘れられない命


私の体がせめて
人と同じくらいだったら
産むって即決出来ていたら


きみは諦めないでいてくれたかな
私のお腹で育ってくれたかな


私の腕に抱かれてくれた?
私にはじめましてって
伝えさせてくれた?


珠樹くん
きみが恋しい


ちゃんと
産んであげられなくて
ごめんね...


私の人生
そればっかり



悩んで苦しかったけど
それでもあの18週と1日の
妊娠期間は私にとって
かけがえのない宝物


妊娠がわかってから
ずっと
愛しくてたまらなかった


だいすき


だいすきだよ
珠樹くん


もう少し待っていてね

こっちでもう少し修行したら
お母さん必ずきみのところへ
いくからね

たくさん謝って
たくさんありがとう伝えて
それから...きみを
抱きしめてもいいかな

正種・2019-02-05
胎内で生きた子へ綴る
愛してる
流産

命は奇跡。
この言葉を本当の意味で初めて知った。

初めての妊娠をした
不安もあったけど、
やっぱり嬉しかった、愛おしかった。

旦那さんと産婦人科に行った。
だけど昨日、産婦人科に検査に行ったら
流産ですね
心臓が動いてないですねと
いきなり言われた。
そんなあっさり言われるの...と思い
悲しかった、切なかった
待合室に戻るとお腹の大きいママや
子供連れのママ
すごく酷だった...その状況を見るのは
そこに居るのは。

頑張って涙こらえた
初めての妊娠で流産。辛い。
車に戻り 旦那さんも辛いのに
泣きたいはずなのに我慢していたね。
旦那さんは君のせいじゃないからねと
頭を撫でてくれた。
車の中で泣いた。涙溢れた。

命とはこんなにも奇跡で儚い事を。。
小さな小さな命。。

今日もどこかで流産です。と告られ
泣いてる人が居る...。
自分を責めている人が居る。
同じ経験をした人には分かる
どれだけ辛い事か。
自分だけじゃない事も知る。

天国の赤ちゃん
貴方を忘れる事はないよ。
私達の事を選んでくれてありがとう。
そしてまた、お腹の中に会いに来てね。

流れ星・2020-04-04
初めての妊娠
流産
選んでくれてありがとう
また会いに来てね

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