#痛み

この胸の痛みが僕だけでなく

せめて君と共有のものであれ

咳をしたいのにつっかえて

パチッと弾けた痛みは

炭酸の泡沫のようで

許される想いじゃない

でも
捨てられない。

これは誰の罪？


許される愛じゃない


でも
傍にいたい。


これは私の罪
私だけの痛み。

血まみれになった心に

どれだけ水を掛ければ

痛みは緩和されるのか

仲良く歩いていく

歩んできた人生の中には
星の群のように
無数に散りばめられている
トラウマ
数が多すぎてキリが無い
だからトラウマと仲良く歩いていく
悪いことばかりじゃない
このトラウマを負うほどの傷があるから
人の優しさがよく分かる
温かさが心に染みる

昔の人が優しい言葉で教えてくれた
心が傷つくことが多い人は
人の痛みがわかる人になれる
歳を重ねても
人の痛みがわからない人より
ずっと良い、と

だからトラウマと仲良く歩いていく
人生も悪くない。

笑顔で歩く君たちが

眩しくて痛かったよ

感じ取る痛みは
君の言葉の棘じゃない
言葉に宿る君の心の痛みが
伝わってくるからだ。

｢痛みは愛だ｣って誰かが言った

それじゃあこの胸の痛みも

君を想う証になるのかな

過ぎ去る時間の中で負った傷

触れることさえできなかった

幼少期、人見知りな私に、お婆ちゃんは言った
「みっともない子だねぇ全く」　悲しかった

母はそれに波長を合わせた　悲しかった

「なになにちゃんはなになにができるのに」
周りは笑っていた　悲しかった

父親はいなかった、女と逃げた　悲しかった

友達と思っていた子達は誰かと誰かを比較し笑った
悲しかった

私が泣いていると
大人は「難しい子だね」と言った　悲しかった

親友は言った
「あんたは良いよね、友達もいてモテて…」
悲しかった

私の本名は父親が昔好きだった女の名前　悲しかった

人と比べられる事がどんなに惨めで
どれ程、苦しい思いをするのか知っている
だから私は自分と誰かを比べない。

MiCo.

何を守ってきたの。
誰を守ってきたの。


数多もの記憶が
掌から零れ落ち


痛みだけが残った。


救われたかったのは
ナミダ、



救って欲しかったのは、
ワタシ
ノ
ココロ。


ワタシ
ノ
スベテ。


ああ、
星に願いを。

痛みが　

私の　　

精神安定剤。

叶うこともない夢も
誰にも理解されない涙も
胸が張り裂けそうな痛みも
届かない精一杯の叫びも
全部ほんとの私なのに
否定ばかりで
全部を認めてくれる人なんて
ほとんど

心に針が

刺さっていても

明日には

消えてなくなるって

思ったら

痛みが少しだけ

和らいだ気がした

[独り]を知って優しくなって

ライオンみたいに逞しく在りたい