#痛み

麻痺した私の心には

痛みが一番の鎮痛剤

傷つかないように塞ごうとしても

新しい傷に触れたら痛みが訪れる

痛みに鈍感になれたら楽なものさ

君の痛みには強く反応させてくれ

崩れた世界に痛みもないのなら

身も心も楽になれるのだろうか

身体の痛みに

私の心は堪えられない。


だから痛みを上書きしたの。


お願い。

どうか乗り越えられますように…。

自分で付けた痛みは

酔いしれるほど愛せるのに。



…望んでない痛みは愛せないの。
耐えられないの。

私の棘で君を傷つけても私は無力だわ

君が私に触れなければ君は傷つかない

過去の僕が今の僕に繋がっていても

僕は痛みを繋げたくはなかったんだ

行くあてもない恋

ただ彷徨い

ただ孤独に存在する。


凄惨な想いに
永遠の祷りを。

掴める気がしたんだ。

あの星も
貴女も

届かないと気づいたから
ばかだなって自分を蔑む

咽ぶくらいに泣いて

それでも
まだ

あなたを想う。

闇は意外ときれいで
感情を麻痺させる。

キレイゴトで隠してきたけど

眠れないくらいの辛さを
貴女も感じてくれればいいのに

深夜でも
明け方でも
慰めて
慰めて
同調して


貴女を飲み込んであげる。

せめて
この想いが
悲観だけで終わりませんように

欠片だけでも

優しい誰かに
拾って貰えますように。

痛いのって

ほんとは怖いものなんだよね

でも、どうしてかな

自分にはそれが救いだった

鈍く響く感覚

じわりと広がる熱

肌の奥で泣いてるみたいな痛み

それが

生きてるって言ってくれるから

誰にも触れてもらえなかったのに

この痛みだけは

わたしに正直だった

愛されたことなんてなかった

でもこの傷は

わたしのことをちゃんと覚えててくれる

赤く滲む瞬間が好き

ひりつく感触が

心の隙間に優しかった

わたしにとって痛みは

ごほうびだった

わたしがわたしを

許せる唯一の時間だった

だから　今日もまた

誰にもバレないように

わたしだけの愛を

そっとひとつ

咲かせたんだ

何も気づかなかった
気付かないふりをしていた

本当の
寂しさも
虚しさも

薄い言葉と
甘い態度

何となくイラつくのは
嫉妬心

どうせ手に入らないのなら
壊してしまえばいい

飽き飽きしてた毎日を
乱してくれて
ありがとう

壊れましょう
私も
私達も。

どんな私でも
貴女は愛してくれないから。