#秋

秋になると君を追憶するのは

貴方に恋をした時節だから

紅葉の舞う空に約束して

手を伸ばしたあの日のこと

秋がやってきたね

いつか君にも飽きてしまうのかな

空は好きだ

見上げれば私を

何処までも遠くへ

連れて行ってくれる。

ホクホクホクホク焼き芋より妬けてる

ねぇねぇ私の気持ちに早く気付いてよ

秋とは言えそうにない寒さの中

焦ったように積もっていく葉を

心を何処かに忘れてきたような

虚ろな目をした僕が眺めている

君に惚れた感情は
十月桜の中に溶け込んで

もう少し早く出会っていたら

知らない貴方を隣で知れてたのかな

君の頬が赤く染まったのは

僕の返り血のせいじゃない。

秋の紅葉のせいなのだ。

そして

いちご味のねるねるねるねを

練ったせいなのだ。

地面に色彩を与えて絨毯の完成

花たちは寝っ転がって空を見上げてる

私は貴方の中にまだいたいから

新しい季節の足音に心が震えたの

愁う秋


晩秋に降る氷雨
気温が下がれば氷の粒
紅く色づく美しい紅葉を
氷の中に閉じ込めて
眺めていたい
いつまでも

それが叶わぬからこその
美しい自然の姿
毎年ちがう秋の色づきに
愁う心もまた
色とりどりに

秋深き

隣は何を

練る人ぞ

あなたの頬が赤く染まったのは

いちご味のねるねるねるねを練ってからでも

返り血を浴びたからでも、ない。

秋の夕日は

何もかも

赤く染めてしまうのだ。

季節は色を変えようとしている

その時間を緩めて欲しいんだよ