#空に染まる色

夜の旅人は歩きながら空を照らす

数え切れない星は誰かの泣いた跡

どんな空もその時で終わるのなら

私の全てに焼き付けておきたいよ

空も曇ってしまう日があるように

僕の心も時々濁ってしまうんだよ

私が迷子にならないように

帰り道を照らしてくれた空

空が綺麗だということを教えてくれた

空にも感情があることを教えてくれた

曇った僕の世界でも知ることができた

僕が泣いていても空が晴れるように

空が泣いても見上げる心でありたい

「綺麗な空だね」って笑う君は眩しすぎてさ

「空よりも君の方が」なんて言えなかったね

ふと見上げた空に虹が掛かっていた

それを私は「幸せ」と呼んでみよう

優しさを描いていたいけど

それだけでは済まないよな

寂しさを染める空にまたね

寂しさは夜が覆ってくれる

空の青さを知るよりも先に

空の眩しさを知ったんだね

世界が夜に傾きかける前に

君は精一杯照らしてくれた

少しだけ上を見ていたかったんだ

空の青さが僕の心を揺らしたから

寂しそうな君に微笑んでみた

君は笑えずに夜を迎えるのね

夏色に表情を変えている空が曇り始めた

雨が眩しさを緩和してくれたようだった