#純情

言葉で伝えきれないほど


　　君が好き。

悔しいけど 好きって純情

薄汚れた人生を生きてきたつもりでいた
わたしは､自分で思っていたよりも
はるかに純情だった｡


好きすぎて泣いた｡
会えなくて泣いた｡
いつだって､
いとしくて､
かなしくて｡

嘘や偽りのない

素直な日々を

送りたいわ

君を壊したら、楽になれると思ったんだ。

君を亡くしたら、楽になれると思ったんだ。


そしたら、真っ暗になって、苦しくなったよ。

枯れることも、

実が成ることもないまま、


私の心は、

私の想いは、


私の中で醜く腐っている。

隣の君

手が触れて

指を絡める＿

君の表情が気になり

横を見る

君は、恥ずかしそうに

下を向いて

耳を赤くしていた。

君を見つめると中学生に戻っているんだ

ブラウニー、クッキー、テリーヌ…

君は何が好きかな
甘いの好きだっけ？

いっつも珈琲ばっかりだから
よくわかんないや。

　遠くでいつも憧れていた
「好きです」の一言が
　言い出せなくて

言葉のない恋の仕草が純情を拐ってゆく

「――」

なんて言葉が言えたらいいけど

恥ずかしくて言える気しないよ

呼吸の数だけ
好きと言えたら

秋に摘んだ
フランボワーズが

口の中でとろけるように

今は純粋で
甘酸っぱい恋をしよう

結ばれてしまうのは簡単さ

手を繋ぐのも
ためらうくらい

ちょっぴり切なくて

いつか振り返ると
ふたりにとって

かけがえのない時間だったって

そんな尊い思い出になるから

『生きていく』

それが君との約束

キミが『頑張れ！』って言ってくれると
何でも頑張れる気がするの
君の笑顔がみたくて
私は今日も頑張るの