『 ねぇねぇ 、
僕が死んだら、君は悲しい ?』
吐いた息は白く
灰色の空へと 揺らり消えた。
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キミが居なくなった日から
この世界の色は、消え失せ
何も聞こえず
心の時計は、止まったまま 。
キミがもうこの世界に
いないと分かっていても
キミの面影を探してしまう。
無駄な事だと
頭では分かっているのに。
心では、それを受け止めれずにいるんだ
もう何回泣いたことだろう。
苦しくて、胸が張り裂けそうで 。
何時しか泣けなくなったよ。
きっと、枯れてしまったんだ
人間って
極限までいくと泣けなくなるもんなんだね
心では見えない涙が流れているけれど
そんなこと 知りたくもなかったよ。
何で貴方じゃなきゃいけなかったんだろう。
何故? ねぇ、神様、何故ですか
意味があると言うならば、教えてください
なんて
答えは、返ってくるはずもなくて
この世に、 神様何ていないんだ。
あるのは、ただひたすら、事実のみ 。
なんて残酷なのだろう。
何度夜を越えて
朝を迎えようと
貴方はいなくて
死んだらあなたに逢えますか ? ───
ふと、そんな思考が浮かぶ 。
でも
それをかき消すかのように
『 僕がいなくなったとしても
君には笑っていて欲しい 』
どうか、お願いだから ────
何時かの貴方が言った言葉が浮かんだ 。
何故? こんな時に浮んだのだろう。
ごめんね、貴方のお願いを聞けなくて
自殺したって、
貴方に逢えるわけないよね
今の私を見て、貴方は
何て言うだろう。
何て思うだろう。
悲しむかな、それとも、怒るかな
そんな姿が目に浮かび
涙 零れた 。
もし 逆の立場だったとしたらて
考えたら、余計に涙は止まらなくて。
貴方が側にいないことは
悲しい。苦しい 。
声を聞けないのも。
でも、貴方と過ごした 日々の事は
消えない。
心の中に、 貴方は居る。
嗚呼、そうだ。
出逢わなければ、こんな感情
きっと 知りもしなかった。
でも、逆に
出逢えたからこそのなんだ。
そう思うと、胸が暖かくなったよ
貴方は、もうここにはいないけれど
貴方がいたんだ という
事実はある。
それを 胸に抱えて 。
花が芽吹くかのように
心に火を灯した 。