#花の寄り道

泣きたい僕に笑顔のようなひまわりは

とても眩しすぎて涙が込み上げてくる

涙を堪えているのだから泣かせないで

孤独に散る君を独りの僕は知っていた

せめて最期に僕に痛みを植えて散って

出番が終わった花火を無理に起こさないで

ゆっくり咲いたら静かに眠りに就きたいの

寂しいのは枯れてしまうことではない

君に忘れられることが寂しいのだろう

傷つけるために棘を抱えてるんじゃないわ

傷つかないために棘を抱えることにしたの

咲きかけた花が少しだけ恋しいんだ

もう散ったから今は海馬の中で眠る

特別な花が咲いたときに

私の心は虹色に染まるの

咲きたい心はきっと奇跡

一切の躊躇いもなく君は前を向いているね

前を向くことが辛いときが君にもあるなら

下向きの花のように君も下を向いてもいい

僕はずっと君だけを見つめていた

君はきっと僕だけを見つめないね

夏の花のようにはなれなかったな

美しさに気を取られて棘には

気づかないままで構わないわ

私も君の笑顔に隠した心には

気づけないで咲いているから

ひまわりと太陽は似ている気がする

泣きたくてもいつも笑顔を咲かせる

君が泣く場所があることを願います

最後まで花も言葉さえも贈れなかったんだ

遅れて咲いた涙は君の手助けになるのかな

恋の花にだって棘は含まれていたんだよな

花が散っても棘は僕の心を刺そうとしてる

棘に触れては痛みが呼ばれる

それは僕ではなく君の痛みだ

私にとって散らせたくない程に

大切で護りたい一輪の花だった

もう咲けなくても抱えていくね