#表情

こっち見てって思うのに
目が合うと自分から逸らしちゃって
ほんとバカみたい

だって、どんな顔したらいいか
わかんないんだもん

同じ時間同じ場所で空を見上げても

あの日とは全く違う表情をしていた

いつからか自分の感情を言葉にできなくて

表情では笑っても心には雨が降ってるの

みんな同じような表情をしてたんだ

僕だけ異なる表情を浮かべてたから

「間違い」と言われてるようだった

君をねるねるねるねに誘ったら、君の表情が変わった。

ねるねるねるねで変わるのは、色だけではなかったのだ。

｢今日の皆の顔が、いつもよりもいい顔してるよ｣

どんな顔なんだろう、と
疑問に思ったけど

きっとその顔は
顧問の先生にしか見えない
大切な宝物なんだろうな

あの時の君の表情の、微妙な変化を、私は気付けなかったのだ。

今だったら、ねるねるねるねで練習したので、きっと気付けるはずだ。

しかし、君はもう、私のことは眼中にないのだ。

先生は、授業中にねるねるねるねを練っている私を見つけた。

先生は、怒るどころか、私の目を見つめて、ニヤリと笑って、うなずいた。

あの表情が不気味で、あれ以来私は、授業中にねるねるねるねを、練れなくなってしまった。

先日　　要介護５の　　わたしの　父が

ついに　　８５歳の　誕生日を　　迎えることが　出来た


昨年は　２度も　　大学病院の　ＥＲに　救急搬送され

集中治療室で　５日間　　生死の　境目を　さまよった

医師は　皆　　意識は　もう　戻らない　　と言った

しかし　　父は　　覚醒した

今は　　声こそ　出なくとも　　表情や　反応が　ある

医療の　限界値を　　医学の　常識を　　覆した　父

生きてこそ　　生きてあればこそ　　心は　通じる

家族の　きずなは　　会うごとに　　堅くなってゆく


お父さん　　強さを　いのちを　　ありがとう

そして　　お誕生日　おめでとう

この曖昧な何かを感じていたいのに

言葉にすればきっと消えてしまう

泣きながら練っている私を見て

あの魔女は顔を背けた。

どんな表情をしていたか

私には分からない。

季節の移ろいと共に

君の表情が増えることを願う

梅雨の晴れ間に
表情を覗かせる
紫陽花は

いつも雨に打たれて
寂しそうなのに

君は無理をして
微笑み返してくれる

その優しさは
まるで罪を許してくれた
聖母(マリア)のように

誰かが言った

太古の人間が一生かかっても
できなかった経験を
現代人は1日のうちに
してしまうのだ、と…

たしかにそうかもしれない

たとえば、ねるねるねるねにしても…

太古の人間が、ねるねるねるねの
色の変化を見たら
きっと仰天するに、違いない

一方、あなたは
表情ひとつさえ
変えないのだ。

般若の面が
女性だと聞いて
小さい頃
意外だと思ったものだ。

ねるねるねるねを
練らせてもらえなかった女性が
嫉妬と怒りで表情を
歪めている…

それが
般若の面の
モチーフなのだ。