秘密さん・2021-07-08
過去に縋る
縋る
楽な方に逃げてる
過去に縋って
結局楽な方に逃げてる自分がいる
《好きだったよ》
《愛してたよ》
無理やり過去形にして、君を忘れようとした
君らを忘れようとした
でも、そう簡単に忘れられるほど
君の、君らの存在は軽いものじゃなくて
過去に戻って未来を変えたいなんて考えて
無意味なことを考えて
未来を変えるなんてできない
できた世界があったとしても禁忌となる
『辛い記憶は忘れなくなって良い』
『楽しい思い出いっぱい作って埋め尽くしちゃおうよ』
そうやって君は言ったけど
やっぱり忘れたくないよ
君らのことは
覚えていたい
紫苑の花言葉
《追憶》
《君を忘れない》
きっと、永遠に
やっと、動き出した僕の中の時計
輝く未来に君はいない
薄れた過去でも君がいるなら
死ぬまで愛してみせるよ
会いに行きたいんだよな
もう一度だけ、声が聞きたい
隣にいられたら、それだけでいい
もう君を想って泣くのは嫌。
どうしようもなく
泣き叫びたい時がある
どうしようもないほどに
辛くて、苦しくて、寂しくて。
みっともなく過去に縋って
これ以上ないほどに
大声を上げて泣き喚いた。
寂しい、会いたい、独りは嫌だ
そんな想いをのせながら。
だって、ただ、
もう一度会いたかったから
子供のままでいたいよ
まだふとした時に涙は出ちゃうし
過去を断ち切る強さも持っていないから
君の思い出が痛いよ