#相思相哀

桜が雨に降られ儚く散る
それは叶う事の無かった
淡い恋のようで

君の好きが嘘になるまで

僕らの愛が過去になるまで

どうか好きでいさせてね

思いも哀しみも

君になら話すことができて

君だけが理解してくれた

どうせ想い続けたって

貴方のものになれる気がしない

私だけの輝きに過ぎなくて

口だけの貴方と

想いだけの私は

相思相哀だった

嘘なんて無かった
結ばれた先に、
哀しい結末が待っていたとしても
その時々の
お互いの想いにも
紡いだ愛にも
相思相哀の二人には＿＿

わかっているの
あなたを求めれば
あなたも
求めてくれる

あなたはそういう人

見返りは求めない
その場限りの
愛だとわかっていれば

本気も
誤魔化せるから

君の幸せを願う傍ら

君を攫う隙間を狙っている

本音と建前が交差する中

僕は結局

君の笑った顔に

全てを許してしまう

君が私を思い泣くように

私はあの人を思い泣くの

ずっとずっと好きなのに
あなたを見ると
勝手に涙が溢れてくる

　　今この瞬間　

　　笑ってる幸せな人の裏側で

　　悲しく泣いて居る人が居る…

　　人生って　なんだろ…

直接会ったこともない
文字でのやり取りばかりで
声も数回しか聞いたことがない

でも惹かれてしまった
お互いに
心が通い合ってしまった
一瞬にして

家庭があって 生活があって そこに愛情もあって
それはお互い理解している

だからもう これ以上近付いてはいけない
離れなきゃいけない
頭ではわかっているのに

反比例するかのように
絡み合って寄り添っていく心

辛いけど消えたくない

互いに「好きだよ」の言葉に有頂天になり
互いに「愛してる」の言葉に照れくさそうに微笑みあった
あの頃の僕ら

「恋は求めるもの 愛は与えるもの」
そんな言葉をどこかで見た

ならば
君を求めて止まなかった僕の心は
「好き過ぎて辛い」と涙を流した君の想いは

愛ではなく恋だったのだろうか
二人は相思相愛ではなかったということだろうか