透空・1日前
飛べない鴉は足手纏い
飛べない鴉は空を見上げ
空高く飛ぶ影を羨ましく思います
僕も風を切りたい
空高く飛んでみたい
美しい線を描きながら
どうしたら同じように飛べるのか
みんなと僕になんの違いがあるのか
そして鴉は気づくのです
自分と周りとの一番の違いは
今までの努力の差であるのだと
今から努力をして鴉は
いつ飛べるようになるのでしょうか
鴉は遠い未来も同じ景色が見え
絶望しました
鴉は憧れた美しい空の近くまで行き
目を閉じ空に身を任せました
飛び降りたら私もみんなと同じ
風を切り空を飛ぶ感覚を味わえるのかな
なんて淡い期待を持ちながら…