#黄昏

私の心の支えになっているのは

君なんだなあって


ふとした時に思う。

不幸より　幸せが一つ多いとして
わたしは　ハッピーになれるのかな

幸せより　不幸が一つ多いとして
わたしは　途方に暮れれるのかな

たぶん　どっちも無理だ

どっちつかずのわたしの恋は
単純なことで一喜一憂するくせに
どちらにもなれず

まるで
黄昏に　宙ぶらりんになった三日月のよう

夏休みが終わるまでには
まんまるお月さまになれますように


『黄昏クレセント』

空気のすんだ午後

さきかけの

草原にたたずみ

心地よい風を浴びて

明日、なにしようかと

君は僕と反対方向を誰かさんと歩く帰り道

黄昏よ、寂しさに染まる僕を照らさないで

黄昏の空は穏やかで眩しかった

それでも泣きそうに見えたのは

世界を染める色の所為なのかな

あなたが見つめているもの

あなたが抱えているもの

あなたが秘めているもの



空に浮かぶ雲の様なのかも

しれないね



でも


それでいいのかも



今はそれで...





今は空の雲に

憂愁に沈む黄昏に
向日葵がよく映えて

そのもの哀しさは
夕風のメロディーに揺らぎ
心の情緒に触れる

途方に暮れていても 時は流れてゆく

黄昏ていても 季節は巡りゆく


佇んでいても 今を生きている

空を見上げていても 明日は来る


でも


今はそれでもいいのかも

そんな時もある



誰でもね



浸るものに 思うものに





あなたの今に

雨上がりの空に黄昏を


ありふれた日常の繰り返される
絶えない哀しみ

ひび割れた隙間には虚しさが漂う

失いなくし流れたものへの自問自答


ただ



今はそれでもいいと

今は雨上がりの空に

一時の小さな幸せにと




あなたに在るものに

黄昏に潜んで居たいよ

傷んだ痕も消えればいいの

影も黄昏て溶ける今なら

心通わすこと

許されると思ったの

見知らぬ居場所へ誘われ

酔いも全てが御伽噺のよう

酩酊の夢の中快楽に溺れた

まだ黄昏になりきれない空は

分厚い雲の隙間から
妖光を覗かせる

光と影が醸し出す
虹色の芸術作品を

キャンバスに描いて

西陽に包まれて
サーファーが丘へ引き揚げていく
渚の夕凪に潮騒が鳴き始めたから

あの頃の変わらぬものが
見えるこの場所

変わり変わりゆく街中に
今は無き変わらぬものが

街の一望の風景に交(ま)じり
色褪(いろあ)せ見せるセピア色


あの頃に誘(いざ)う



変わっているはずの街の風景

流れているはずの街の風景



いい事も.. 辛い事も...

過ぎたあの頃に置いて





歩みの留まりに


見えた風景