#いってきます

｢いってきまーす｣
玄関先で元気に聴こえる我が子の声。

｢おー、いってらっしゃい｣
俺は読んでいた新聞から目を離し
玄関に向かって声がけた。


｢いってらっしゃい。道路気をつけてね｣
｢はーい｣


小学中学年の坊主。
まだまだ注意散漫だ。

親としては気が気じゃない。
母親ともなれば殊更だろう。


きぃ、ばたん
その音が聴こえて暫く経つと
妻がリビングへ歩いてきた。


｢お疲れさん｣
｢ほんとね｣


肩をすくめて笑う妻は
そのままテーブルへはつかず
ソファを通り越してベランダへ向かう。


ベランダからは
学校へ向かう道が見える。



妻は、二度も
息子を見送るのだ。


一度目はいってらっしゃい
と、笑顔と共に声をかけて

二度目はいってらっしゃい
と、心の中で唱えて見守る為に。


優しい妻の、愛しい日課だ。
堪らずに俺も後を追う。




妻の肩を抱いて
息子が歩いてくるのをじっと待った。


｢あー、きたきた｣
｢なんで木の棒持ってんだ｣
｢きっと蛇よけの剣だよ｣
｢蛇よけの、剣だぁ？｣
｢あの子ね最近学校行くまでの間探検家さんなの｣
｢なーるほど｣


笑い合う。


俺は、妻と
息子を見送るこのひと時が好きだ。


｢さぁ、今日はちゃんと渡れるかな｣
息子が学校前の小道に差し掛かった時
妻は心配そうに声を漏らす。


以前、その道を渡る時
飛び出して危うく車に
撥ねられそうになったらしい。


｢きっと大丈夫だよ｣
｢だと思うけどね｣


そう言いながら
固唾を飲んで息子の動きを注視した。



右見て、左見て
すかさずもう一度右を見て


キョロキョロ
車が来ないことを見定める。


そして息子は小道を渡りきり
道の向こう側の校門へと
吸い込まれていった。



｢はぁー、よかった｣
ようやく肩を撫で下ろした妻は
｢ほら、貴方も用意しなきゃ｣
なんて、俺を急かす。


全く、余韻も何もあったもんじゃない。


｢キスしてくんなきゃ動けない｣
｢あー…もう。あの子より子どもなんだから｣
呆れながらも妻は爪先立ちで俺の頬に口付けた。


俺もしつこい男だ。
やめときゃいいのにまだ食い下がる。



｢唇にキスしてくれないと動｣
｢キリがない！もー、会社行く時ね！｣



ほおら、かるーく怒られた。
俺は苦笑してテーブルへ戻りながら
へいへいと返した。



すっかり冷めた珈琲を
体内へ流し込みながら
息子のパジャマを
拾い上げる妻を見つめた。



俺は知ってる。


妻が毎朝
二度ベランダへ出ることを。



一度目は
息子があの小道を渡り切るまで。

二度目は車に乗った俺が
あの小道を曲がり会社へと向かうまで。



きっといつも、あんな風に
心配しながら見つめてる。



｢毎朝、ご苦労さん。ありがとな｣
家族の身を案じてくれるからこそ
心からその言葉で労をねぎらう事が出来る。


｢ほんとね｣
変わらずに笑う妻が好きだ。
毎朝元気な声を響かす息子が好きだ。


さあ、今日も頑張ろう。
出会えてよかった、
その気持ちを形にする為に。




｢いってきます｣
｢いってらっしゃい｣

「いってきます」がここなら

「ただいま」もここだろ

離れんな、ばーか。

さあ

また行かなきゃ

あの地獄へ

あの檻の中へ

あの…

……なんとも言えない

クソみたいな場所へ

｢無理せんでええんやで？｣

大丈夫。まだ笑えるもん

｢辛かったらいかんでええよ？｣

ううん。行かなきゃ。だって、将来もし
君たちに会えた時、対等に話せるように
恥ずかしくないように、私はその為に勉強してるから

｢そっか、なら、大丈夫そうだね｣

うん。だからさ

｢うん。大丈夫。｣

……ちゃんと、頑張るからさ

｢大丈夫やで…俺らがおる｣

支えてね…

｢はい。任せてください｣

いってきます…

｢行ってらっしゃい｣
｢頑張れよ｣
｢大丈夫だからね。｣
｢何かあったら言うんだぞ！｣

そうやって優しい言葉をかけてとは言わない

ただ、｢行ってらっしゃい｣が欲しいだけ

……いってきます

いってらっしゃいと

いってきますは

ただいまを伝えるための

愛の掛け合いだ

またかー

ふーふーふかちょ

うるせーよう

飛びながらのフンは

勘弁してくれよおおおおおおおお

雨降りの、お出かけも悪くないと思うよ

かわいい傘に、レインブーツ

おしゃれだって楽しめる

なんか癒される

学校のリュック重すぎ、、
11キロあるし
身長縮める気やん、、
今日に限って塾あるし、、
まって、、
まだ弁当と塾のもあるわ
死ぬ笑

目が覚めて

こんなにも、こんなにもと思う


同じことの繰り返しかもしれないけど

日が暮れるまでには

明日の風のことを思う


生きてる


拾えるかな

探し物

　これを見てる誰かへ。


　生きててごめんなさい、

　消えてごめんなさい

　君を愛せなくてごめんなさい。

　ごめんなさい。 16:06:22)

ちょっといってきます


大丈夫、戻ってくるから


いってきます

またいつもの朝や

仕事行って、こき使われて

帰って、飯食って、風呂入って

寝る

繰り返しや

おんなじや


すげーなー
毎日継続してるわい

継続は力なり

ほんまかいなー

いっしょ





分かたれた魂が呼び合った

ずっといっしょと契りを交わした


その約束

今こそ守るとき


困難に泣き喚いても

どうしても諦められないのは

あんたといっしょ

その未来


あやふやな時の中で

あんたの残り香

抱いて生きてきた


出逢えた今こそ

離したくないものは

あんたのその心


ずっといっしょ

身も心も共にありたい


痛み続きのからだ

傷だらけの心


すべてあきらめて

前へ進もうとする事ほど

辛い現実もないかなんて

苦痛に喘ぐ事もある


優しいあんたの声

きれいな瞳と

可愛らしい笑顔

心が安らいで

泪さえほほを伝うよ


ずっと

ずっといっしょ


その想いを違うことなく

ずっといっしょにいたいから



今日の大勝負

必ず勝ってあんたの元へ

帰るから


不安で満ちるあんたの顔が

目に浮かぶようで

潰される様に心が痛む


ずっといっしょにいようね

不安ばかり与えてごめん


いつか罪滅ぼしをしよう

ずっといっしょにいて

これからの人生で

あんたに降りかかる全てを

たいらげ、あんたと生きること


ずっといっしょにいよう

あんたに触れたい

逢いたい

ずっとあんたと生きたい

















Mari大好きだよ

待っててな

いつもごめんな

いつもありがとう




2021/06/02
ペアポエムryuより
いっしょ

今日の日に

足跡ペタペタつけましょう🐾

「いってきます」
という言葉は嫌いだ
もう帰ってこない気がして
君もそう言って
僕の元に帰ってこなかったね

｢いってきます｣
｢いってらっしゃい｣
この言葉に込められた意味、
君は知ってる？

｢いってらっしゃい｣
｢いってきます｣
ちゃんと返事したんだから、
ここに帰ってきてね？

君と歩く、この時間。
それが私の安らぎの時間。
頑張ろうと思える時間。

だから、この時間を奪うのは、
無事に帰ってこないのは、
許さないから


｢いってきます｣
｢いってらっしゃい｣
｢いってらっしゃい｣
｢いってきます｣

本当にちょっとした言葉だけど、

これが君との愛言葉
君には秘密の愛言葉

素直には言えないから、
素直には受け取って貰えないだろうから、
少し違う言葉で愛を渡す 。


君は気づいてないかもしれない。
私からの愛言葉。

秘密の愛言葉。

気づいてなくていいから、
知らなくてもいいから、
無事に帰ってくるって約束、守ってね。


『おかえり、ただいまと言えるのに、すごい安心するんだ。』