#いなくなりたい

何気ない日々がきっと

いちばん幸せなんだろうね

さようなら、愛する人。

君がくれたすべては

忘れられない呪いになって

これからも、愛してしまう

心の傷がレントゲンに写ったり
可視化されなくてよかったと
割と本気で思ってる

もし傷が浅かったらきっと周りから
『この程度なら貴方はまだ頑張れるよ』
『もっと傷が深い人もいる』
『自分だけが辛いと思わないで』
『甘えないで､そんなんじゃ生きていけないよ』
なんて言われてたに違いないから

美しいものに見惚れていた
星のような 儚くて美しいもの。

目線を外して ふと鏡が視界に入った
鏡で反射する自分の姿が
あまりにも醜く見えて仕方がなくて



ただひたすらに いなくなりたかった
自分のような 醜いものは

星になることさえ許せない気がした

『助けて』と手を伸ばしても
私の手を取る人はいないのは
誰もが自分の事で両手が塞がっているから

それを知ってから
私は手を伸ばす事をやめた

冷たさや悪意が刃物や棘みたいに
心に刺さって抜けなくなる

優しさが消毒液みたいに
心の傷口に沁みて痛くて苦しくなる

結局､なにかしてもらっても
痛くなって苦しくなるだけで
こんな私はもう救いようがなくて

それでも求めてしまっている

見つかりもしない
絆創膏や包帯になってくれる存在を

嫉妬も妬みもいらない
僕はただその子のことを好きでいたのに
仲良くしたいのに
なのになんでこんなに嫌いになりそうなの
こんなに嫉妬しちゃうの
なんでこんな中途半端な人間なの

孤独感と空しさがインクのように滲んで

じわじわと無抵抗な魂に染み込んで拡がり

蝕まれて苦しくなり冷たくなっていくのを

頭でぼんやりと､されど心でしっかり感じながら

今日も無意味に心臓が生を咲けび

無駄に不安定な呼吸を繰り返していた

求めていたのはアドバイスでも正論でもないの

ただ話を聞いてくれる人が欲しかっただけ

物語に出てくるキャラクターは
仲間や友達に支えられて救われて
幸せな結末で終わる

創作なのに何度も羨んだ
けどその度に自分の孤独が強まって
息がしづらくなった事を覚えてる

人間不信でひとりぼっちの私には
勿論誰もいないから1人で乗り越えるか
乗り越えられないなら命を捨てるか
この選択肢しかないんだよな

心に踏み込まれるのは嫌で
心の膿を吐き出す事は困難で
言葉どころか声すらも出なくて
人を信用できなくて距離を取って

こんな私はきっともう救いようがないから
錆び付いた腕を伸ばす資格なんてない

メインキャラになれないどころか

モブキャラAにすらなれない

そんな僕に適した役は"没キャラ"

君との思い出は

きっと雨のよう

急に土砂降りで

急に霧雨だから

優しい死神が居たら

こんな死にたがりの私を

どこか違う場所へ

連れて逝ってくれたかな

この傷は受け入れてもらえない
理解もされない ただ拒絶されるだけ
私は誰かと幸せになる事はできない
一生孤独を貫くしかない

悲しい未来を想像する度に
周囲の人の否定的な意見に耳を傾ける度に
塞がってるはずの身体に刻んだ傷痕達が
本音を心に封じている私の代わりに
「拒絶しないで」「独りにしないで」「愛して」
そう叫ぶようにずきずきと痛む

心にぽっかりと空いた穴を
孤独感がじわじわと侵食するように広がり
心が少しずつ冷えていくのを感じた


『もしかしたら､いつか､きっと
私を受け止めてくれる人が見つかるかも』
なんて都合のいい妄想は
現実という悲しみに掻き消されてしまった