優希 #吹奏楽・2025-08-26
ひとりごと
私は弱さ故に
副顧問からも、学年主任からも
「自分が信じられる大人を
ちゃんと頼れるようになりなさい」って
ずっと言われてきた
でも、今日はそれが
ちょっとだけ後輩のためになった
私の後輩が1人で悩んで泣いてた
本人とパーカッション3年と部長で
少し話をして
私以外の3年は
大人に頼るの反対だったけど
私は「副顧問なら頼れるから」
「副顧問は絶対に大丈夫だから」
って説得して
「本人が言いたくないって
思ってるわけじゃないなら
絶対、副顧問には話すべきだよ」って
終礼の後、後輩をつれて職員室に行った
パート練中に後輩が
あの時の私と同じ顔して泣いてたのに
そのまま放っておくなんて
私にはできなかった
先生は「ちゃんと頼ったのは正解」って
「ありがとうね」って言ってくれた
外に出た時の後輩の顔は
さっきまでよりも
ちょっとだけ晴れてたような気がした
いつも副顧問に
1人で自分の相談に行く時と
先輩として、後輩を連れて
2人で相談に行った今日の
私の性格や話し方があまりにも違ってて
副顧問からしたら
変な感じだっただろうけど
でも、普段からキャラ作ってることは
元々知ってるし
1番信頼してる副顧問だから
まあいいのかな
でも本当にすごい人で
後輩と「またね」って別れてから
歩いて帰ろうとした時に
タイミング狙ったみたいにピッタリ
また副顧問が現れて
後輩の前で聞くべきじゃないことを
私に聞いてきた
私と後輩が通る門が違うって
そこまで計算してたとしたら
やっぱり先生はすごい
炭酸飲めるようになったかも
明日から2学期
始業式、実行委員、部活
頑張ってきます
副顧問に
「優希」って声を掛けられて
「あの件、ありがとうね」
「一応解決したけど
気にかけておいてくれる?」
そう言われた
私は、あのとき自分が副顧問に
してもらったのと同じことを
後輩にしただけ
それでも、3日前に泣いてたあの子が
今日は笑ってたこと
自分が少しでも
その笑顔のためになれてたこと
やっぱり嬉しかった
感情という名の
暴れ馬を乗りこなす
手綱はいつも我が手にあり
『理性』
肩まで伸びた髪をまたボブにした
副顧問に「髪切った?」って言われた
ちょっと嬉しかったけど、本当は
先生くらいにもしたいんです
染めてない明るい茶色のサラサラロング
私もあれくらい綺麗な髪だったら
ロングまで伸ばすけど
くせっ毛には無理かな
世を斜に観る者達多く
したり顔で人を観る者溢れ
彼等は今日も
またひとり消えてゆく
花火の様に
幸せになる芽を摘む姿
哀れに思い眺めるが
手を差し伸べることは能わず
人を変える等烏滸がまし
幸せの芽は足下に
頭を垂れる者の目に触れる
息が出来る心の臓は動く
見える歩ける聴こえて話せる
刺されず撃たれず斬られず
貴方のお蔭君のお蔭皆のお蔭
喜ばせるだけ感謝するだけ褒めるだけ
倍の幸せが訪れる
差し出す心の連鎖で世は回る
幸せは己が生むもの
幸せは己が気づくもの
幸せは差し出すもの
幸せは分かち合うもの
後輩がそれで笑えるなら
先輩のことなんて
好きなだけ使ったらいいよ
私だって人間関係はたくさん悩んで
たくさん助けられてきたんだから
後輩達からの誕生日サプライズ
嬉しかった
届けたいと思う気持ちほど届かない
そこに宿る自身の期待が叶わないから
悲しくなるだけ
いつか誰かのためと
呟いた言葉は残っていく
此処には自身のエゴも何もない
偽りない本質的なことだから
届く言葉と届かない言葉
そして、
残っていく言葉
最近また眠れなくなってきた
先輩へのサプライズ成功してよかった
し せ ん が こ わ い の
人生はRPG(ロールプレイングゲーム)
人生の主人公はあなたなんだからあなたを幸せにするのはあなたしかいない
あなたが主人公で面白い物語にしてください
誰かの人生の脇役じゃない
だから人の目を気にしたり人と比べたりしないでちゃんと自分を生きればいい
by堀井雄二
晴れ空を愛す人々と隠れんぼ
この雨を枯らすことが出来れば
私もそちら側になれたのかな