俺だけの恋 Part5
終わったー…(色んな意味で)
どうしよ、みんなにキスマバレたよ。
蒼真が目立つところに付けるから…
俺はクラスの陰キャなのに、
人気者の蒼真とよく話してるから、
みんな不思議に思ってるだろうなぁ…
そして1限目の終業式が終わった。
いつも通り蒼真が俺のところに来る。
「なんでこんなとこにつけたの!?」
俺が小声で蒼真に聞く。
「悠は俺のものだってみんなに
知ってもらわないと…って思って」
俺は3000のダメージを受けた!▼
うぅ…ダメだけどダメじゃない!
うわぁ!ずるい!卑怯だ!
そして蒼真が俺の後ろに座る。
昨日のお風呂を思い出した。
恥ずかしい!やめて!変態!
蒼真は俺にバックハグして離さない。
そして俺の耳元で
「昨日は楽しかったね」
って…うわぁぁあ!やめてよぉ!
「そ、蒼真…やめて…(泣&恥)」
「なんで?((圧」
「みんなにバレる…」
「え、いいじゃん別に」
「良くない!!」
この会話を聞いてた腐女子達が、
「え、蒼真君のなの?それ…」
俺の首のキスマを指さして言った。
「あー…」
蒼真、余計なこと言わないでよ!?
「悠の恋人のだよ」
んんんん?ちょいまち?
俺らって付き合ってるっけ?
なんか訳わかんなくなってきたよ?
それとも誤魔化しかい?
「ねー?悠?」
「ウ…ウン…(めっちゃ小声)」
「ヘーソウナンダー(棒)」
腐女子達は宇宙人みたいになって
去っていった。
あっぶなぁー…死ぬかと思ったぁ…
てか君。この手はなんだ。
「あの…どこ触ってるんすか」
「悠のおっ〇い」
「聞かなきゃよかった…」
「まな板じゃん」
「そりゃ男だからね」
あの…セクハラで訴えるよ?
さっきっからモミモミってよぉ…
いやらしいんだよ!なんか!
休み時間終了のチャイムが鳴る。
「なんか授業頑張れそう」
蒼真は俺の胸で充電をしていた模様。
今思ったけど、俺、蒼真に
やられっぱなしじゃん!
俺も蒼真になんかしてみたい…
改めて告白とか?でもなぁ…
蒼真あの時冗談で言ったかもだし…
うーん…
やっぱ恥ずかしいからやーめたっ
今日は11時半で下校だから、
俺も授業頑張れそうだ。
「蒼真、帰ろ?」
全ての授業が終わったから、
俺は蒼真と帰る。
「いいよーん」
あったま悪そうな返事だなぁ…
期末テストの順位負けたけど…
(蒼真→21位 俺→26位)
そして2人で昇降口まで来た。
そしたら蒼真が、
「今日も俺の家来る?」
行きたい気持ちは山々だけど、
昨日のが…ねぇ?
「今日はいい…かな」
俺がそっぽを向きながら言う。
「なに?恥ずいの?」
「そりゃそうでしょ!」
「ただの勉強会なんだけどな」
「!」
また引っ掛けられたよ…(泣)
「なにいやらしいこと考えてんの?」
蒼真、いたずら好きだね…
もう俺HPないよ…
「考えてない…」
やっぱなんか仕返ししたい!悔しい!
やっぱ告白するしか…
えぇ…でも!いや…うぅ…
やるしかない!
俺は勇気を振り絞って口を開く。
「あ、あのさ」
「ん?」
「…俺、も、蒼真のこと、好き」
蒼真の足が止まる。
あれ、なんか、あれ?
蒼真の顔が赤く見えた。
仕返し成功…か?
俺が蒼真の顔を除くと…
ちゅーーーーーーーっ
これはさすがにやばい!
周りにみんないるよ!?
てか、おい!なっげぇな!
「そ…そう、ま、やめ…っ」
後ろでみんながキャーキャー言ってる!
ねぇ!離して!息できない!
「可愛いこと言うじゃん」
ちょ、あの、離して!?
「俺も悠のこと好きだよ」
「うぅ…」
みんなのシャッター音が聞こえる。
今まで以上に恥ずかしい。
拡散しないでよ!?それ!!
「ど…どうすんの?これ…」
「んー…
とりあえず付き合おっか」
ここでそれ承諾すんの!?
せめて2人の時にしてよぉ…
でも、みんなの前だったけど、
俺はこっくりうなずいた。
蒼真と今まで以上の関係になれて、
嬉しかった。
でも、俺の返事を聞くなり…
周りの人は大騒ぎ。
でしょうね。なんかごめんね。
「で、どうする?」
蒼真が俺に問いかける。
「何が…?」
「俺ん家来るかって」
「…行く」
蒼真が俺の頭をポンポンする。
てかいい加減離してよ!
ずっとぎゅーってしてるじゃん!
「こういうのは、家で…ね?」
「あ、いいの?」
しまった。またしくじった感。
でも…
なんか、すごく幸せだからいっか。
Part6待っててねっ