#三日月

三日月が降る夜に
また君と出逢う

私の心は三日月だと思うの。
いつもどこか、かけてる。
満月にしてくれる人が現れるのをずっとずっと待ってる。
でもね、ギリギリまで三日月でいたって、充分綺麗だと思うの。素敵でしょ？

どんなに辛いことがあったとしても

欠けた月だって照らしてくれるから

三日月に腰掛けて
あの魔女が笑っている。

僕らがねるねるねるねを
練るのを
見学しているのだ。

月を想う

月と共に君想う

欠けた頃に愛してる

今夜のお前は不意に
長い髪をほどいて

のけ反るその姿勢に
妖艶な色気を感じさせながら

銀朱の三日月の晩に
猥りがわしい狼は遠吠えをする

長い夜の電話が訪ねる君は細い三日月

月夜の肖像

「寝静まる夜に
指を絡め合う
三日月に腰掛けて」なんて
ロマンスを演出してみたが

失恋で心を痛め
眠れない夜もある

渡月橋から
望む三日月は
薄明かりの中で
嵐山を青白く
水面に映し出す

木造の景観が
桂川のせせらぎを
虫の音色と共に
際立たせる

橋梁に吹く風は
少し肌寒く

寝静まる夜に指を絡め合う
三日月に腰掛けて

飾らないあなたの腕に抱かれ
思い出を数えてる

夜桜が
乱れ
舞い散る舗道

上弦の月に
惜しまれながら
背中を照らされ

三日月のブランコに
腰掛けて

星空を仰ぎ見る

静寂な夜の風に揺られ
気づいたら頬に手を添え

キスしていた

言葉さえ交わすことなく
目を閉じて

今日は君と初めて出逢った

かけがえのない
大切な記念日だから

真っ白な肌も三日月も笑い出す今夜

繋がっていますように…

ネオンは夏の夜空を焦がす
三日月は傾いて君にウィンク

足元を優しく照らし出し
薄明かりの中を彼みたいに
手を繋いで導いてくれる

危なっかしい帰り道を
自宅まで見届けて
背中が見えなくなるまで
手を振り続け