ドラコに会う数時間前━━━━━
私はスネイプ先生の部屋に呼ばれていた
正直怖かった
何かしてしまった?
ロンやハリーも心配していた
ハーマイオニーが代わりに近くまで付き添ってくれた。
ハーマイオニー「本当に大丈夫?」
ここ数年で背も伸び益々大人っぽくなった彼女
ロンに気があるのも私は知っているのだ。
ジャスミン「ありがとう、行ってくるね」
ハーマイオニー「広間で待ってる」
深呼吸してスネイプ先生の部屋のドアをロックする
㌧㌧…
奥から冷たい低い声が聞こえた
スネイプ先生「入りたまえ」
私の姿を見ると冷たいその瞳で見つめる先生
不思議と怖さはない
入学した当時からやたらと気にしてくる様子や
見られてる様子がありドキドキしていた
ジャスミンが口を開く
ジャスミン「あの…ご要件は…?」
正直話があるとしか聞かされてない。
じっと見つめいた先生は私を椅子へ促す。
スネイプ先生「まぁ、座りたまえ」
チョコんと緊張気味に座った。
スネイプ先生「そろそろ話さなくてはと思ってな…」
スネイプ先生はどこか緊張した様子で話を続けた
スネイプ先生「本当はこんな事は許される訳では無いが…落ち着いて聞いて欲しいのだ…
ミス・フランク…いや、ジャスミン…」
いきなり名前を言われたジャスミンドキッとした
名前呼びなんて絶対しない先生なのに…
ましてやグリフィンドール生の私に…
スネイプ先生「━━ジャスミン…」
そう言うとジャスミンの手を握り片方の手で
頬に触れる。
その手は温かく優しい。
スネイプ先生「君は吾輩がずっと愛し続けている人に似ている。その人はもうこの世にはいない。
雰囲気や性格、見た目以外の…
ジャスミン…吾輩は君にいつの間にか恋に落ちていたようだ。」
そういうとそっとジャスミンを抱き寄せた。
ジャスミン「先生…じゃあ、ずっと私の事を?」
スネイプ先生はゆっくり頷く
そっか、この人はずっと私を好きでいてくれたのか。
何かを悟ったようにさらに続ける。
ジャスミン「ありがとう、先生…」
スネイプ先生「実はその愛する人とはポッターの母親なのだよ。
入学前から知り合いでいたのだ。」
ジャスミン「リリーさん…写真見た事あります」
スネイプ先生の好みが揺るがない事に益々嬉しく安心した。
怖い先生じゃなかったんだ。
一途に愛を貫く優しい人なんだ。
そんな1面が見れたジャスミンは決意をした。
スネイプ先生「ジャスミン…この関係は本来はいけない事だ。しかし吾輩は本気だ、これだけは分かって欲しい。
ジャスミン…君を愛してる。付き合ってはくれないだろうか?」
ジャスミン「私で良ければ喜んで」
ニッコリ笑うジャスミンにスネイプ先生は安心した様子だ。
スネイプ先生「恐らく近々、ダンブルドアは気づくだろう。しかし覚悟はしているつもりだ。
君は吾輩が守る。愛する。」
さらに小声でボソリと一言…
スネイプ先生「しかし、1人厄介な者が現られたか…?」
ジャスミン「え?何?」
スネイプ先生「いや、何でもない」
するとドアの所まで来たジャスミンを引き寄せ
そのまま、優しいキスをした。
ジャスミンは頬が赤くなるのが分かる。
スネイプ先生「愛は本物だろう?」
冷たくニヤリとする先生にジャスミンは言った。
ジャスミン「もう…あ、大変、これから人に呼ばれてるから行くね、先生」
小さく手を振り、ジャスミンは部屋を出ていった。
━━━━ドラコの告白を受けた後…
寮へ戻ろうした時、陰から誰かに腕を掴まれた。
相手を見るとなんとスネイプ先生だった。
スネイプ先生「やはりな、厄介な者が…」
ジャスミンが口を開こうとしたが人差し指で制された。
スネイプ先生「2人の時はせめて教師と生徒という事は忘れていたいのだ。吾輩の事はセブと呼んでくれないか?」
ジャスミン「━━━で、セブ、何故ここに?
それに…その、これは…あの…」
言葉に迷っているジャスミン抱きしめたまま
何も言うなというよりに髪を撫でる。
スネイプ先生「どうやら、お互い様という事だろう」
嘲笑うような笑み。
スネイプ先生「だが、愛には変わらない。
ドラコよりも愛せばいいだけの事」
そう言うと先程とはレベルも違う熱い長く濃厚な
大人の口付けをした。
思うように力が入らない。
声を必死に我慢する。
手は絡まる
離れた時は息は絶え絶え。
スネイプ先生「安心したまえ、焦らず、
じっくり吾輩のものにしていくつもりだ。」
するとジャスミンの頬に手を伸ばし
じっと見つめる。
覚悟しておけと言わんばかりに…
ドキドキが止まらない
どうしよう、先生と恋人…
スリザリンの生徒と恋人…
私には決められない。
これからどうなるんだろう。
しかし心は幸せで。。。
━━続く━━━