野生動物みたいになりたい、と願った過去。
思惑どおりに、むかしよりも、
はるかに鮮やかになった五感。
そうなってみて、思い知らされる。
────これって、いったい何に使うんだろう??
視力検査では
ふつうに2.0だし、
それだけでなく何もかもが
やたらと大きく映る。
工事現場の端から端までが
こんなに狭く見えてるなんて
異常な見えかただと、
自分でも思う。
聴覚は拡張しすぎていて、
駅の構内放送がほとんど爆音。
それどころか、目の前にいる人の
呼吸も聞こえる。
冬場は、歩いてる人の
服の音がやたらとうるさい。
味覚は人工甘味料を感知するので
食べれなくなってしまったもの多数。
お菓子は食品というより薬品に見えるし、
スーパーの食肉や刺身が、
もはや腐った死˙肉のように見えて、
とてもじゃないが食べる気になれない。
嗅覚だけは、ちょっとうれしい。
自分の身体を長年いろいろ
加工してたので、
自分でいうのも何だが、
かなりいい匂いがする。
それをそのまま嗅げる。
もともと長生きする気ないけど、
加齢臭を作らない方法、知ってるよ!!
自分の嗅覚が好まない匂いは作らない方針。
触覚は身体の外まで拡がっていて、
コロナ禍にむしろ救われた。
至近距離にだれかが来ただけで、
実際に『触られた』のと
同じ感触がある。
背中側がとくに敏感。
知らない人にセ˙ク˙ハ˙ラされまくり!?笑
いまはコロナのおかげで、
不必要に他人に接近するのは良くない、
というルールができたので、
ほんとにたすかった、、、、
こんなふうに、
あたしの五感は過剰に高機能だ。
ふつうの人の標準値とズレすぎているので
社会生活がそもそもしんどい。
退屈しのぎに五感を刺激するとかありえない。
過剰すぎる五感への刺激を削減したくて、
なるべく余計な行動はやめて、
起きて活動するのを減らして、
なるべく寝ている。