#別れ

春の朧を感じたら
そよ風 肌を吹き抜けて
花びらは 身を散らせつつ
舞い踊りゆく 儚げに


あの懐かしき 残り香と
あの薄れゆく 面影が
心の奥で 揺れながら
想いは悲し 春霞


君が残した ひとことと
花の気配に 春の風
すべてが 遠い記憶へと
心を揺らし 夢惑う

ありがとうの日々が灯し続けた焔

一度きりのごめんねに掻き消され

優しすぎる

物分りよすぎる



好きだから

大切だから

ただそれだけなのに



止まらない

全然 止まらないよ

涙

馬鹿みたいに浮かれて

痛いくらいに夢中だった

いつか終わりが来ることを

想像する暇もない程に

私が死んでも君には生きて欲しいけど

君が死んだら私は死んでしまうと思う

『出会いもあれば別れもある』

この世界に『別れ』が消えて『出会い』だけ生き続ければいいのに

私が君のことは忘れられなくても

君は私のことは忘れていいからね

できるだけ頑張ったつもり
だった。

先輩のこと、みんなより知れてた
と思ってた。

近づけてたと思ってた。



でも、実際まだまだだった。

知らないこと、たくさんあった。

他の人よりもほんの少しだけ
よく話すだけの、

ただの後輩だった。



どうしたら、

後悔しない別れができたん
だろう。

君がこの世に居なくても
僕は天に向かって
君への愛を叫び続ける

痛そうにするから

その傷に触れられなくて

あのとき絆創膏を貼れてたら

君の隣は私だったのかな

私の恋(オモイデ)は桜の花びらと共に散っていき、暖かく優しい風(アナタ)と共に美しく咲き誇れる日を待ち望んでいる。

私から貴方に贈れるのは
沈黙だけね

私の人生に一切関わりのない場所で

幸せになってね

もう逢えなくても大丈夫
そう思っても
時折何度も波のように
切なさが押し寄せる

いつになったら私は
あの水平線のように
穏やかな心でいられるようになるだろう

笑ってくれればよかった。
殺してくれればよかった。
優しすぎるあなたのせいで
この世界をまだ生きてしまう。
息をするのも
苦しいことに
なるくらいにさ、
こんなにも愛してごめんね。

　　　　　＿天使みたいだ/Usagi 3