#別れ

大好きな君に向けて

「好きだ」と言いたかった

今更心を青で満たしても

君とはもう元に戻れない

向日葵のような
笑顔で
振り返る君と

もうそれを見ることは出来ない
僕と

そんな幸せの終わりを
告るかのように
下を向く向日葵

淋しい
ひとりぼっち


私が決めた別れなのに

貴方への好きは伝えられないまま

花火のように呆気なく一瞬で姿を消した

私には貴方という煙だけが染み付いたまま

風に押される窓の外で

激しく揺れる木の枝

家に入り込むぬるい空気

なんとなく寂しいのは

君と離れた日の香りを

含み始めているから

儚く消え去った夏の恋

季節を理由に貴方を熱く愛し続けた

秋になりかけた私の心は空虚なの

優しさで微笑んでくれてるあなたを見て
もうこれ以上一緒にいてはいけない
そう気付きながら　諦めながら
もう一度心を奪う方法をあわよくば探していた

いつもの明るい沈黙ではない
トキメキとは異質の硬直が
2人の時間を遅くする
流れる風景にすら助けを求めてしまっても
ここの店、美味しかったよね
そんな簡単な言葉すら飲み込んだのは
また行こうねって言えない気がしたから

本当は
あなたにこんな言葉　言いたくなかった
もう決めたから、だなんてーーー


いつもより長く　
念入りに手を振って見送ってくれるのは
これが最後という事を
お互い認識するためなんだろう
あなたの泣いてるような笑顔で
そう静かに確信しながら
ウィンドウを開き笑顔で応える

本当は
あなたからそんな言葉　聞きたくなかった
今までありがとう、だなんて

本当は
全部嘘だよって　言いたかった

想いを伝えて離れるか
想いを伝えず離れるのか
どっちを選んだら僕は幸せになれる、？

どんなに貴方を思い返したって

もう私の前には現れることはない

あの時みたいにはにかんだ微笑みを見せて

私は貴方の屈託のない笑顔が大好きでした

貴方が居なくなってから心に穴が開いた

私からは元気でねって祈る事しか出来ないの

もう腕が疲れたから
あなたとの想い出は
「楽しい出来事」の方に乗せたよ
それは　つい先日の事

感情の数だけ分けたベルトコンベア

どうせ消えてくなら
ダストシュートに落ちる瞬間は
楽しい出来事に押し出される方がいい
でもそれは　もうちょっと先の事

行ったきり戻らないベルトコンベア

演じることに疲れたこの世界に
さよなら、と別れを告げて

独りで見る月が

こんなに冷たく見えるなんて

知らなかった

君に贈るつもりだった

テーブルの上の

ねるねるねるね。



今すぐに

立ち去ってくれないか。

ねるねるねるねの色が

変わり始める前に…