#君の面影

夏風が花を揺らす

蘇るたくさんの思い出

君が後ろにいる気がしてさ

君の面影を忘れない

どんなに大勢の中からも

君を見つけ出すために＿＿＿

〔桜ひらり〕




















僕の記憶に
君の面影が甦ったら

春爛漫の日
満開の桜の下で過ごしたことを

そっと思い出している




あれから、
僕はいくつもの涙の雫が
頬を流れていったけど

柔らかな春を迎えて
少しずつ笑顔になりつつあるんだ

もう一度、
二人で桜を見に行きたかった




今はもう…
決してとどかない
君がくれたもの…

かけがえない数々の思い出と
喜びや笑顔と
逢えない淋しさと

そして今は、
僕らしく生きていく勇気と




「もうそんなに泣かないで」

遥か彼方から

花びらのようにひらりと
君の声が聞こえてきそうで…



僕ならもう大丈夫だよ




アリガトウ…

初夏の通り雨に漂うペトリコール

もういない君の面影に濡れる午後

誰よりも愛し過ぎてしまったから

君には好きですと言いだせなくて

居ないはずの君の面影を


勝手に描く。

　　　　　何処へ行こうと

　　　　　「君の面影」はやってくる


　　　　逃げても逃げても　また追ってくる


それが、例え

　　　　夢であれ、現実であれ、妄想であれ




　　　　君に恋してるから　好きだから


　　　　　　忘れることが出来ないんだ

いまだに　　僕は……

帽子が　似合う　　女性を　見かけると

街中でも　つい　足を止めて　　振り向いて

君のことを　　思い出してしまうんだよ

・・・・・君が　ここに　　いるはずもないのにね


君の　面影が　　４年経っても　　なお

僕の　心を　　捕えて　離さない


次の恋へと　　気持ちを　切り換えられないまま

また　コートの　襟を　立てる　季節が　来る

いつだって

いつだって

知らぬ間に


わたしは
君の面影を探しているのかもしれない。