寧々・2025-09-23
ポエム
切ない
季節
君のいない季節が
またやってくる
慣れるには時間がかかるのに
君を忘れたくないけど僕を忘れて欲しい
願ったら君は叶えてくれるのでしょうか
懐かしき風景は不思議で
二度と見ることが
出来なくとも思い出の
断片でさえ走馬灯の
様に鮮やかに蘇ってくる
現象は惜春のよう
朝の暑さが和らぎ感じる秋の気配
少しづつ色付く木々が愛おしくて
それでも夏が終わるのは淋しくて
「さよなら」も告げられず散った
いつかはまたこの想いを繋ごうね
暖かさを羽織った季節は散ろうとしている
また出番が訪れたら暖色に実りますように
夢にまで見た時間が咲いて春色の世界
嬉しいと鳴きながら訪れた鳥は花見客
春が散る前に温かさが咲いてくれた
春が閉じてもどうか花開いて欲しい
暖かさは流れて眩しさが寄せる
心の衣替えは済んでないままで
春が降る頃に凍りそうだった想い
温度を戻してくれた人は君でした
暖を巻いた君が駆け寄る
寒の足跡を静かに残して
君からは心を覆いたくなるし
目を背けたくなってしまうの
それでも君は私に微笑むのね
寂しいのは枯れてしまうことではない
君に忘れられることが寂しいのだろう
初めましての夏に挨拶をしてみたの
君の中の笑顔が照らされますように
端午の節句は
ねるねるねるねの季節。
つまり、
暦の上では
既に夏なのだ。