#寂しい

僕は問う

いつの日か枯れるのに
どうして花は咲くのか

いつの夜か流れるのに
どうして星は煌めくのか

地の果てに沈むのに
どうして月は昇るのか


僕は君に問う

理由も価値も希望も見出せず
どうして僕は生きゆけばいいのか

いつか幸せになろうねって

君と笑いあったあの時も

ちゃんと幸せだったのにね

朝が怖くて落涙する真夜中に号哭し

泣き虫でも強がらなくても良いって

言ってくれた君が居たから救われて

夢から覚めればいつか魔法は解ける

そうと分かっていても愛し愛されて

死ぬ夢を魔法でもいいから見せてよ

「大丈夫」の3文字で取り繕って、

泣くのを我慢して壊れて仕舞う前に

「助けて」の3文字を言えたなら

「忘れないで」と君の声が聞こえてくる

君は私が忘れられない程に近くにいるよ

やっぱり私は、

貴方の特別になりたかった。

貴方に人一倍私のことを考えて、

心配して、大切に想ってほしかった。



あと何回、私はこれに気付いて、

もう遅いって苦しむんだろう。

貴方の声も、

貴方の顔も、

貴方の笑顔も、

もう自分では思い出せない。


今まであんなに近くで聞いたり

見たりしていたのに、

いつの間にかこんなに遠くに

行ってしまった。


でも、思い出せないのに、

忘れられもしないの。

愛情だけじゃ全然足りない。依存してたい。

「じゃあ、またいつか」

その言葉を最後に、

貴方は行ってしまって。


そのいつかを約束すればよかったと、

今になって後悔しています。

音が閉ざされた世界で浮かぶ寂寞

求めた君の声は闇夜に消えたのさ

こうやって私の頭の中が

貴方でいっぱいなときも、

貴方は別のことを考えていて、

きっと私のことなんて

存在も思い出してくれてなくて。


もしかしたら、別の人のことで

頭がいっぱいかもしれないね。


私が知らない、新しく出会った人のことで。

あなたと親しくなったのはいつだったかな？

私はあなたと友達になれてよかった

常にこの世は出会いと別れを繰り返すもの

縁があれば何処かで再会することもあるさ

寂しいという気持ちもある

もっと一緒にいたかったという想いもある

でも、去るものを引き止めてはならない

なら、私にできることは見送ってあげることだけさ

その道に幸があることを願ってるよ

ありがとう

夜になると暗いからなのか孤独に襲われる

溢れる涙を貴方に拭いてほしくなるの

「ポーンッ」


と貴方が羽を打った先、

私は笑って立っていますか。


私が羽を打ち返した先、

楽しそうに笑う貴方はいますか。