#恋しい

好きに理由なんてなくて

何気ない君の仕草や言葉

ほっと僕の心は緩むんだ

本当に大切な君だった

遠くに離れていても

寂しさも愛してた

幸せにするねでなくて

"一緒に幸せになりたい"

あの日の貴方の言葉に

私の心は囚われたまま

貴方だから恋をしてた

いつか離れゆく未来が分かっていたら

あなたに近づきはしなかったのに

「命あるものは必ず朽ちてゆく」

この"絶対"に逆らえない僕でも

この恋が"絶対"叶わない事には

ずっと逆らってみせるから

叶った気持ちだけを恋と呼ばない

叶えたい願いは切なくて優しくて

この夜瞬き続ける、君へ、片想い

突然に降り出した悪戯な戯雨

僕の肩と携帯電話が雨に滲む

何だか聴きたくなる、君の声

どうしても逢いたい、君だけに

恋して傷つくのは

期待しすぎて失望すること

わかっていても君の不意な優しさに

また期待して恋心をくすぐられるの

繊月が銀の弓を引き絞り

名も無き星が零れゆく夜

慕わしい君の名前を呼ぶ

恋をしたのは薄紅色の春

舞い散る花びらにこめた

"好き"の欠片を拾い集め

また君の心に咲かせたい

君の優しさ温もりをなくしても

君色に染まる花びらは色褪せず

人生の春を迎えた心の奥底では

いつの日も傷から咲く桜を探す

つらい別れも時が癒し

思い出を色づけるから

また恋に落ちてゆくの

初めて出逢った春の日も

君が振り返らなかった最後の日も

春風吹く今も、花びらが舞い降りる

どことなく漂う君の香り

さくらのような君でした

私の心の頁に栞を挟んだまま

いつまでも色褪せることなく

より一層色鮮やかに読み返す

初恋という名の頁は切なくて

栞に恋い慕う人の名を刻んだ

恋を知った私は少女ではないけど

愛を知らない私は大人になれない